補足ネタ。大学昼間部学生の世帯年収分布での2012年度から2014年度への変移。二極化が起きてますね。https://t.co/ISsL9sgaHV pic.twitter.com/O14KRww2oa
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年4月11日
先程本家サイトで挙げた【大学生の奨学金受給者率推移をグラフ化してみる(2016年)(最新)】の補足的な話。前回分となる2012年度分の入力部分をコピーした上で最新の2014年度分を打ち込んでいた際に、一定の法則的な動きがあるような感じがしたので、前回分と直近分とを併記した上で、その差異を計算したら、こんな感じで比較的はっきりとした形で傾向だった動きが確認できた次第。
連動しそうな他のデータとのクロスデータが無いので確定事項ではないけれど、大学生における貧富の差が大きくなっている感はある。年収中堅層の割合が減り、高年収層と低年収層の割合が増えているってのは、つまりはそういうこと。
高年収層と低年収層の大学入学率が増えたからなのか、元々の大学生を有する世帯における貧富の差が広がったのか、より裕福な世帯や貧しい世帯も大学に子供を送るようになったので相対的に中堅層が少なくなったのか、色々と解釈ができる。絶対人数までは分からないので、どれが正しいかとの判断は難しい。
ただ、大学に在学中の学生における貧富差が大きくなったってのは、色々な問題と連動するところもあるのかなあ、という気はする。また、大学のブランド化、勲章化(とにかく大学に入れれば何でもよい、大学卒業しなければ人に非ず的な風潮)も、この状況の一因なのかもしれないなあ、と。数年前に大学周りの記事に関して、そんな感じのツッコミを受けた記憶がある。
企業にとって工業高校卒の採用のメリットはいろいろあると思うけど、その一つに、「20歳前後の時期にその企業の仕事に特化した教育ができる」というものがある。若くて体力があり、知識や技能の吸収もしやすい時期に、自分のところで実践的な教育ができる。これは大きなメリットでしょう。
— akimi_o @名古屋 (@akimi_o) 2016年4月9日
時系列的には前後するけれど、こんな話もある。確かに工業高校の就職率は高い。大学は大よそ汎用性の高い学問を身に着けるため、柔軟性は高いけれど、その分特定分野に対しては今一つ。いわゆるジェネラリストではあるけれど、スペシャリストでは無い。工業高校卒の場合はすでに卒業した時点である程度スペシャリスト的な素質も身に着けており、企業側がさらに磨きをかけられる次第。無論この場合、終身雇用や正規雇用などの従来型の雇用体制が前提となってくるし、そうでない場合には他の場所でも応用の利く知識や技能を身に着けるような心構えをしておく必要があるのだけどね。
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