料理に限らないけれど、単なる記録と作品としての写真の違い

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これは指摘を受けて「ああ、なるほど」と膝をぴしぴしと打ちまくった話。当方はどちらかというと記録的な意味での写真撮影が多いのであまり気が付かなかったのだけど、そういえば確かに料理系を中心に、フィギュアの情景写真など、対象を披露する系の写真はこのタイプのが多い。全部を見せる必要は無く、「ここがいちばん伝えたかった」部分が分かるような、写真の構造から写す人のメッセージが伝わるような構図が必要なんだな。

斜めから云々ってのはその理由が書かれていないけど、奥行きを示すことで立体感、臨場感をアピールできるのかなとも思ったりする。


こちらはもっと分かりやすい。全体を載せて記録的な写真を1枚、そして撮り手のアピールしたい場面、場所を撮っている。撮影者の言葉が写真を通して伝わってきそうな、語る写真とはまさにこんな感じがする。


こちらも面白そうな構図。美味しそうな部分(ソースのたっぷりかかったカツ)を主軸としつつ、全体をある程度包括する形で、しかもすべてを丸ごとではなく一部分のみ撮り、自然な情景を演出している。当方がこのシーンを撮ろうとすると、恐らく無理矢理に皿やご飯茶碗全体をフレーム内に収めようとするだろうなあ。

他の方の作品も、単にすごいな、美味しそうだなと見てオシマイでは無く、何らかの意図を持って観察すると、色々な部分が見えてくる。勉強になるねえ、ホント。

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このページは、不破雷蔵が2016年4月14日 06:48に書いた記事です。

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