あとは「専門家」にお任せ。NPOの件といい、先の「募金」の件といい、一昔前なら多くの人には知られずに暗躍したのでしょうが。情報が公知されたことで、しかるべきところが動ける機会が得られた次第ですね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年4月17日
ソーシャルメディアを「悪行」に使うと告知のし易さのメリットは得られますが、同時に実態が暴露されやすくなるというリスクも底上げされます。さらに記録が残りますので、しかるべき状況になった際、言い逃れがしにくくなるのですね。ステルスマーケティングなどと同じ構造です。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年4月17日
世の中には「諸刃の剣」という言葉がある。切れやすい剣は使い勝手がよいけれど、片方ではなく双方の縁に刃があると、対象だけでなく自分自身も傷つけてしまいかねない。インターネット、特にソーシャルメディアはその傾向が強い。
先日の九州・熊本の地震に合わせ、よろしくない界隈の混乱に乗じた策謀も多々見受けられている。昔なら情報の伝達は不確かで量も少なく信ぴょう性にも欠けたものばかりで裏付けを取るのも難しいけれど、今では公知されると多くの人が知る事となり、叱るべきところが動くきっかけをもたらす事もある。
ソーシャルメディアを利用すると、悪行を成す側の情報展開も容易となる。上で挙げている一例では、Facebookを拠点としてツイッターと絡め、ブログなども合わせ、多様な情報露出をして同志を募り、賛同者のリソースを集約している。新聞やテレビを使うわけにはいかず、チラシや電話では限りがあるけれど、インターネットを使えば低コストでアピールができる。情勢の混乱に合わせて注意を引くようなものとなれば、情報の拡散もされやすい。勝手に宣伝されるようなもの。
ただしそれは同時に、その実態が暴露されやすくなることをも意味する。チラシならば100部配れば特定の界隈に限り、リスクは抑えられるけど、100万部配れば広域に広められるのと同時に、捜査関係者の目にも留まりやすくなるのと同じ。目立ちたいけど、都合の悪い人には目に留めてほしくないなんてのは不可能。
そしてネット経由の場合、往々にして記録は容易に保全される。特定の対象の情報を残そうとする意思があれば、それは簡単なものとなる(意図して残しておこうとは思っていなかったけど、後になって「残しておけばよかった」と思うものは多々あるけれどね)。そして保存された記録があれば、言い逃れはし難くなる。ステルスマーケティングとか、スパムメールや書き込みにおける特定ページへの誘導と同じ。
ソーシャルメディアは道具としては便利この上ないけれど、使い方の思惑によっては致命的な弱点ともなりうる。まぁ、その弱点は悪しきことをしていなければ、何の問題もないのだけどね。
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