時間がありあまるとかえってできなくなることも多い、やる気も無くなる

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これはもちろんケースバイケースではあるのだけど、例えば夏休みの宿題は8月後半にならないとやる気を起こしにくいとか、試験勉強は数日前になってから慌てだすとか、イベント用の原稿は同月になってから真っ白な原稿を目の前にして頭を抱えるとか。よほどの計画性を持つ人で無いと、あまっている時間などのリソースに対する配分感覚が非常に雑になる。残り10日だと明確に10日と分かるけれど、残り100日だと「何だかいっぱい余裕があるな」程度にしか認識ができなくなる。もちろん100日という数字は分っているのだけど。

社会人になれば自分の余暇として使える時間は、最大限でも就業時間以外。当然、就業していない人の方が最大時間は多い、はず。なんだけど、時間そのものはあってもモチベーションが上がらない。ケツを叩かれるという表現があるけれど、第三者が居ない場合は残り時間がそれに該当するって感じがする。

あとは指摘の通り、逃避行動においては、時間云々とは別にやる気が出る気はする。これは気分転換ってのも大きいのだろうな。仕事における頭の中の流れからスイッチングが行われるため、まったく別の脳内での思考の動きからのものとなるから、常に新鮮味を覚えるので、非常にはかどるのかもしれない。ずっと趣味に没頭していると、次第に慣れと飽きが生じてくる。逃避行動ならばそれが薄れる。


これも皮肉といえば皮肉だけどまさにその通りで、何かを求めて一生懸命考えているよりも、何か別のことをしている時にふと対象となるものに頭を切り替えたり、あるいはその切り替えすら自分で意図しない中でも突発的に、良いアイディアが出てくることは多い。

自由業、自営業的に働いている人でも、勤め人のような就業ルーチンを組むことは大いに推奨されている。SOHOスタイルでの働き方が進んでいる米国でも、その手法は大いに薦められている。怠惰に仕事をしていると、だらけてしまい、単に時間を浪費するだけとなってしまう。人はある程度型にはめた、切羽詰まった状態で無いと、より良いものを生み出す機会には恵まれにくいのかもしれない。

もちろん、ちゃんと自分を管理できる自身と実力があれば、その辺りはフレキシブルに対応してもいいと思うのだけどね。「ハレ」と「ケ」をしっかり仕切り分けして、メリハリをつけるってのは、どのような就業形態でも必要なわけだ。

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このページは、不破雷蔵が2016年4月26日 07:18に書いた記事です。

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