ウェブサービスも結局利益のために提供されるものだから

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昨今流行のクラウドサービス。ネットにアクセス出来れば物理端末を抱えて持ち運ぶ必要もないし、複数端末間でのデータのやりとりも簡単。容量不足に悩まなくても良いほどの大量のスペースを提供してくれるし、ほんと、ネットワークの世界はパラダイスだぜ的な感はある。当方は基本がテキスト、画像で動画の類はあまり保管していないから容量不足はさほど気にはしていないけれど、やはり時々「あれだけ縦横無尽に使いまくれるのは、気苦労が無くていいなあ」と考えたことはある。

ただその一方で、クラウド系のサービスには不安もある。それが上で指摘されている点。中小ならもちろん、大手でも継続性や安定性では問題がゼロとは言えない。むしろ他人に依存することで、その命運は他人に任せたことになる。まぁこの辺りは、先日触れた情報の保全に係わる媒体の話と同じで、多分にケースバイケースではあるのだけど。紙媒体だって残るものは残るし、デジタルだって無くなる時は一瞬で無くなる。それと同じ。

なので、大手だから絶対安心って盲信は止めておいた方が良い。保険は常に用意しておくべきだ。ブログサービスの事例は非常によくわかる。かつてブログが大いに流行り、大手プロバイダは猫も杓子もブログを提供したけど、今ではそのうちどれだけが残っているのか。また、今後無くなる可能性はどれだけあるのか。レンタルサーバーとかも同じだよねえ。


企業の一部門としてのサービスってウェブサービスに限らず、こんな感じで事業は縮小していく。結局採算が取れないから立ち行かなくなるので、採算が取れるような仕組みにシフトしていく。ただ、その道筋が多くの場合は「需要の減退」が前提にあるので、縮小再生産型となり、最後にはさようならな感じ。またヤフーとかグーグルとか、すっぱりとサービス終了ってのも多いよね。ヤフーは時折、一部サービス保全とかもあるけれど。

仕方がないといえばそれまでではあるけれど、大切なものを取り扱うのであれば、必ず保険はかけておいた方が良い。できれば複数ルートで。突然破たんなんてことはまずないけれど、きな臭さを覚えるようなら、手立ては講じておいた方が、そのリスクが体現化した時に、慌てずに済むと思うのだな。

......先日親会社による買収が発表された、プロバイダやらブログサービスを提供している某社も、今後色々動きがあるのかなと思うと、そこのブログをどうにかしなきゃいけなくなるのかもなあ、と思ったりする。

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このページは、不破雷蔵が2016年4月30日 07:23に書いた記事です。

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