業界内での風説の流布でライバルを潰しながら勢力を付けてきた人達が、逆に他者に発信力を持たれてしまった途端に「あぁ言うやり方は良くない」とか善人ぶった発言をし始めるという。あのね、僕も含めて独立系の人間は貴方達から身を守る為に発信力を高めてきただけ。自己防衛以上でも以下でもないから
— 木曽崇:「日本版カジノのすべて」発売中 (@takashikiso) 2016年4月25日
自分のメッセージを広く発信出来る状況を常に確保してないと、狭い業界ではフィクサーと呼ばれる人達に一気に悪い風説を広められ、弁解する間も与えられずに潰される。かつて僕も何度もやられたし、この業界で独立して何かを為してる人間は、大なり小なり同じ目を見てる。発信力を持つ事は自己防衛。
— 木曽崇:「日本版カジノのすべて」発売中 (@takashikiso) 2016年4月25日
具体的にどのような事案を指しているのかはあえて精査はしないけれど、大よそ理解できる話には違いないので、覚え書き。何らかの団体や組織に属していると、その集団の肩書が多分に使えるので、情報発信力は多分に底上げされた形になる。●×所属のとか×□社のって感じ。もちろん個人の能力が卓越していれば、さらに力を有するようになる。もっとも逆に、個人のスキルと集団の底上げを勘違いしていると、それを指摘される場面で赤恥をかいたり、その肩書が無くなった後でも同じようなふるまいをして、痛い目にあうこともあるけれど。
で、最初から個人や独立系の人は、その底上げやらがないので、基本的に自身の発信力を高めるしかない。集団の構成員は最初から支給品の防具と武具のワンセットが支給されるのに対し、個人は素手と普段着で冒険をはじめねばならないといった感じ。自前で武器を創ったり調達したり、腕力を鍛えないといけない。
そして情報のやり取りの世界では、情報の発信力が攻撃力にもなるし、防御力にもなる。発信力が相応に無いと、それが事実であったとしても、正論でも、情報発信力に長けた人の声が世間を席巻してしまい、自分の声がかき消され、否定され、押しつぶされてしまう。後になって「間違ってました、てへぺろー」と軽く頭を下げられても、潰された方は取り返しのつかない状況になってしまう。状況復帰が果たせても、失われた時間とリソースは戻ってこない。発信力がないばかりに冤罪事件の被害者になってしまうようなもの。......まあ、この仕組みの悪用の一つの事例が「悪質系まとめサイト」であり、その力の実力を知っているからこそ、パクツイをしてでもフォロワーを増やしたいツイッターやLINEのアカウントが後を絶たないのだけどね。
情報界隈における発信力は、武器にもなるし防具にもなる。これは覚えておいた方が良い。いや、自分が発信力という武器を持っていることを認識させれば、容易に自らの武器で蹂躙させようとすることに躊躇する力が働くことを考えれば、安全保障上の話にもつながるかな。
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