オーストラリアでたばこが1箱3200円になるという話

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オーストラリア政府は3日発表した新年度予算案に、2017年から4年間、毎年12.5%ずつ税率を上げる大幅なたばこ増税を盛り込んだ。


25本入りの1箱が25豪ドル(約2000円)と、今でも世界屈指の高さだが、20年には40豪ドル(約3200円)になる。


以前国際機関からの勧告でたばこを1000円だか1200円だかにしろという話が出てきたり、たばこ税引き上げの際に「1箱1000円ぐらいでいいんじゃね?」的な話も挙がったりしたけれど、今件はそれをさらに上にいく話。為替レートは常に変動しているから3200円云々ってのも多分に変動するのだけど、25本入りで40オーストラリアドル、約3200円になるとの話。1本128円。缶ジュース1本分ぐらいかな。

で、これっていくらなんでも急激な値上げ過ぎじゃね? と思って本文を読みなおしたら、元々すでに25オーストラリアドル(約2000円)で、引上げ率は60%でしかない。なるほど。

......って今の時点で1本あたり80円。日本の4倍以上の価格。この価格でなお愛煙家をしているってのは、よほどのたばこ好きなのだろうから、悲鳴は上がるだろうけど禁煙へのシフトは進まないだろうね。

まぁ本文最後にある通り、同国ではもともと喫煙に対する忌避感が強く、すでに喫煙率は13%ぐらいにまで低下しているとのこと。日本では成人男性で3割ぐらい、女性では1割前後。まだちょっと高いかなという感はある。

もっともここまで高値になると、税率引き上げて税収アップ云々って効果はほとんど期待できず、むしろ健康面における喫煙者低下が主な目的なんだろうな。少なくとも今件の話で、日本でも「たばこ税を引き上げよう」的な話がまた声高になることは間違いあるまい。

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このページは、不破雷蔵が2016年5月 5日 06:22に書いた記事です。

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