「友達からLINEで」「Facebook経由で」を逆に疑わなければならない時代

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リアルタイム性が強くビジュアルのインパクトがダイレクトに伝わる傾向のあるツイッターでは、瞬間芸、ねこだまし的な手法が好まれる。その類をする輩は、その手法に気づかれて気づいた本人がブロックをかましても、他の引っかかる人を次から次へと罠にかけることができるから、まさにカモがネギを背負いながらベルトコンベアに乗って24時間やってきている状態。

で、さすがに自身のネタとしては整合性が合わないものに対する疑念が高まってきたからか(例えばレイバンスパム。あれを個人が自分の意思でやるとは思わないのが普通)、引き付けるネタの信ぴょう性の無さをごまかすために使われるようになったと思われる手法が、タイトルの「友達からLINEで」「Facebook経由で」。

自分自身で無く、友達や知り合いからLINEで、あるいは(友達以外でも)Facebook経由で取得したから、との前提でネタを流して「こっち見て」モード。これなら自分自身とは直接関係の無いネタでも問題は無い。猫を飼っていなくとも家の中にいる猫の話をしても良いし、日本から出たことがない人でも海外の話をしても問題は無い。

語られる内容が事実であれば、そして一次ソースがしっかり提示されていればよいのだけど、この類のは概して事実か否かが明らかにされていない。取得元も不明瞭だし、コラージュなりネタの可能性も多分にある。でもインパクトがあるということで使われる。

万一嘘だという事が分かり追及されても「だって友達からLINEで教えてもらったから」「Facebookに乗っていたのを知らせただけ」と言い逃れができる。それが事実であるか否かを確かめるすべはないので、無敵の免罪符となる。恐らくは、その類の集客をする人たちは、学んだのだろう。「友達からLINEで」「Facebook経由で」とすればいくらでもネタを振りまいても怪しまれないし、責任を問われる事もない、しかも自分の望みである注目も集めやすくなると。

たわむれごととして、半ば以上冗談交じりなたわごとならばよいのだけど。記録されて保全され、不特定多数の第三者に渡る情報となれば、ネタ話やデマに乗るのは問題。井戸端会議や授業の合間の雑談、お昼時の食事でテーブルを囲んだ際の戯言が録音されてテープ起こしされ、議事録として不特定多数に開示されるとなれば、どう思うだろうか。ネット上でのやりとりは、まさにそのようなものであると認識する必要があるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2016年5月30日 07:01に書いた記事です。

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