二つの正反対の意味を持つTWで、一つが数万RTされてもう一つが数百でしかない事に対して憤りを覚えるTWを見ましたが。ツイッターにおけるリツイート数の大小は多様な要素によって決まるので、内容のみの評価支持だけでは無い事を記しておきます。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年5月2日
具体的な対象ツイートの例示は避けておくけれど、先日二つの相反する事象をそれとなくツイートしたところ、片方だけ数万回もリツーイトされて注目・同意されたのに、もう片方がその数百分の一しかなされなかったとの指摘があった。そしてたくさんリツイートされた方の内容に少々ネガティブな感想を抱いているようで、世間一般の意向に嘆きを覚えている感。「皆こんな話の方を肯定するのね」的な。
リツイートはツイートの代替行為であるから、大よそはその内容に肯定した人の行動となる。時としてさらし行為、反対の意見を意味するものとなることもあるけれど、それは少数派。すると単純に、リツイート数が多い=同意者が多い、少ない=同意者も少ないと思ってしまう。
けれどそれは部分的にしか合っていない。
それこそA/Bテスト風に一つの条件内で分岐するようなものならともかく、個々の別々のツイートに関して同等の条件が与えられているわけではないのだから、単純比較はできない。リツイートされるか否かは多分に運によるところが大きい。内容そのものも要素の一つではあるけれど、その内容にしたって言い回しやアイコンのビジュアル、目にした人の状況(他のツイートにうずもれるような場面か、よく中身を精査出来る状況下)、そしてタイミング。実に多彩なパラメータが存在し、リツイートがされるか否かは決まっていく。
同じような内容、でもまったく相反するツイートでも、最初のツイートはさらりとスルーされうずもれる一方で、もう片方はたまたま数十万人のフォロワーを持つ人の目に留まってリツイートされ、爆発的なムーブメントに至る可能性もある。ホント、運次第。
大昔のツイートがふと誰かに発掘され、あるいは公式リツイートの繰り返しの果てに目に留まり、再びリツイートの嵐に遭遇することもある。「なんで数年前のツイートが今頃通達の嵐となっているんだ」的な経験は誰もがあるはず。
ツイッター内に実装されている投票機能ですら、その選択肢の文言や順番の違いで、結果には大きな変化が生じる。ましてや別々のツイートならば、書いた本人が一対でその反応の違いを確かめようとしたとしても、その意図通りに他の人が目に留める保証はない。
なので二つの相反する内容のうち、片方だけが大きな反響があったからと、嘆く必要はないと思うのだな、これが。
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