オイシックス、買い物難民向けサービス「とくし丸」を買収/3年後、とくし丸の年間流通金額100億円を目指す https://t.co/nnFfFIY5Fn @PRTIMES_JPさんから pic.twitter.com/yoiuXuwzIj
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年5月12日
主な利用顧客は70代、80代のいわゆる買い物難民といわれる方々です。400品目、1200品を販売車両に積み込んで、ご自宅まで訪問して販売しています。現在、27都道府県で展開をしており、53社のスーパーマーケットと提携しています。
勉強不足である事を恥じるのだけど、当方、「とくし丸」なる企業の存在を初めて知った。自前ではベースとなるスーパー事業そのものは持たず、他のスーパーマーケットと提携して、小型トラックなどにそのスーパーの販売アイテムなどを詰め込んで移動店舗と成し、フランチャイズ方式で提供するというもの。これならスーパー側は移動店舗展開のインフラを構築する必要はない。要は移動スーパー代行業みたいな感じかな。
対象となる想定するお客は主に70代以上の買い物難民と呼ばれる、地域の過疎地帯における高齢者。過疎化に関しては昔から言われてきたのだけど、「買い物難民」なる言葉はここ数年になって使われるようになってきたので、数が飛躍的に増えたのだろうなということは容易に想像ができる。
オイシックスの場合は商品特性を考えると、健康志向がすこぶる強い高齢者にはまさにベストマッチしている感はある。
大手コンビニ、セブン-イレブンやローソン、ファミリーマートも似たような事業を独自に行っている。品揃えなどを見ていると、前々から思っていたことではあるのだけど、地方で昔はよく見かけた、色々な商品がまとめて置かれている雑貨屋さんに近い感じがあるんだよね。あえて言えば食品系統の色合いが少し強いかな、という感じはするけど。それが移動式になっただけと考えればいいのかな、と。
問題は採算性。元々利用者が少ないからこそお店が撤退して買い物難民が発生するような場所へ移動し展開することもあり、面積当たりの利用者はさほど多くはないはず。あちこち移動することでその辺りはカバーするとは思うのだけど......。例えがちょっとアレだけど、カステラ本体そのものを食べているのではなく、カステラの底の紙についたへばりついた部分をスプーンでかき集めているような感じなんだよね。広い面積を取得しないと、十分な量は確保できない。移動すると時間はかかるし燃料も食う。コストパフォーマンスは結構厳しいような気がするのだけど。
個人的にはやはり、スーパーの購入商品お届けをさらに推し進めて、バーチャル空間的なネットスーパーでアクセスして、そこ経由で買ったものを逐次今件のようなトラックで配送するしくみの方が良い気はする。ただ、高齢者にその端末、仕組みの操作は難しいだろうことを考えると、無理があるっぽい。もうひと工夫があれば、多様な問題を解決できそうな気もするのだけどね。
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