ドーキンスの本だったかな。
— Atsushi Oshio / 小塩真司 (@oshio_at) 2016年5月12日
「当医院では男女産み分け法を開発しました。20万円で提供します。失敗したら全額返還します」
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医師が何もしなくても半分の確率で希望は叶うので必ず平均10万は儲かる。
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同じような例は現実に起こり得るでしょう。たとえば...と授業では例を出した。
一歩踏みとどまって考え直せば容易に理解はできるはずなのだけど、色々と切羽詰まっていたり思い悩んでいると、その判断力がどこかへ吹き飛んでしまう。あるいは相手の肩書や語りの美味さにだまされてしまう。そんなちょっとしたトリック話の一つ。
今件のお話は1/2の確率で当たる事案に対し、本当は何にも関与していないにも関わらず、自分の力でやり遂せたように語り、報酬をゲットしようというもの。外れても全額お返ししますとすれば、購入した人は「損はしなかった」と思う次第。
実のところ厳密には男の子の方が出生率は高くなるので、その辺りの微調整が必要になる。まぁ、その時には「この方法は少々特殊で云々」とすれば良い。
「一定の確率で何もしなくても発生する事象を、自分の力のように見せる。成功報酬にすれば、結果が出ない時にトラブルになるリスクも小さい」
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2016年5月13日
という詐欺の類例ですね。
・宝くじ必勝法
・裏口入学させます
などに応用化。https://t.co/EZZv5Iy3a0@oshio_at
馬券などでもよくあるパターン。ギャンブル系は押し並べて同じような手法が使える金。
ちょっとパターンは異なるけれど、選挙における票田買いも似たようなものかもしれない。閉じた場所での選挙ならともかく、公的な選挙ならば誰が投票したのかまでは分からない。まぁ、母数が少数だとバレる可能性はゼロじゃないけれど。
美味い話には大よそ人の心理を悪用したワナがある。見方を変えれば「美味い話」と思ったその時点で、自分自身がワナにはまっている可能性がある。心当たりがあれば、一歩引いて全体像を見直してみよう。
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