コンビニでアルバイトをする学生が昨日言ったことを忘れないようにしよう。「丁寧に接するお客さんもいれば、ものを投げてよこす人もいる。親や友達の前で、ではなく、陰で全く知らない人々に対してどうふるまっているか」。そこで人間の底は知れる。歴然と。ふだんどんなにとりつくろっていようとも。
— 山田ズーニー (@zoonieyamada) 2016年5月11日
これは以前ソーシャルメディア上でもちょっとした話題に登ったし、あるいは当方自身も覚え書き的に言及したかもしれないけれど。恋人となった相手の性質というか本性を知る一つの方法として、レストランなどの飲食店に共に足を運び、店員さんにどのような対応をするのかを見るってのがある。
お店の中では一応立ち位置としてお客が上、店員が下ってことになっているけれど、あくまでもそれは店の中での秩序を維持するための暗黙の了解、ビジネスの上でのルールのようなもので、人の内面まで精査した上でのものではない。そして仮に上下関係があったとしても、そこでどのような対応をするかで、その人が「目下だと思った人への態度」の実情が見えてくる。
そして恋人の心の中で、自分が目下だと認識されたら......と考えると、まぁ、色々と見えてくるものがある。仲睦まじくなった後、自分が下手に見られた途端、乱暴な態度を示すようになる場合、その前兆、行動性向を知ることができる次第。
ずいぶんと世間一般に浸透するようになったコンビニにおける対応もまたしかり。恋人同士でコンビニに足を運んだ時の相方の対応は大いに参考になるだろう。また、直接参考にして今後該当者とのやりとりに活かすってのは難しいけれど、コンビニのバイトをする側においても、人間観察の上では非常に役に立つ。しっかりとした身なりの人でも横柄な対応をしている人もいれば、だらしがないように見えてていねいな応対をしてくれる人もいる。
そのような人の対応の仕方を見続けることで、自分がお客の立場だった時にどのような姿勢を示していたかを想い返し、場合によっては反省をすることになる。それはまるで、ズボンのチャックが開いたまま外出し、自宅に戻ってからそれに気が付いた時のような気恥しさ。
どのような場でも考え方次第で勉強になるし、自分の身の振り方を見直す機会になる。不特定多数の人と相対する機会を持つコンビニも、その観点では働く側にとっても良い場なのかもしれない。
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