「安倍晋三首相は来年4月に予定している消費税率10%への引き上げを再延期する方針を固めた」ってここしばらく何度も繰り返し、明確な一次ソース無しで報道界隈がボンガボンガと流してPV稼ぎ的なことをやってるので、再延期方針がコテコテに固まった泥団子のようになっている感(°ω°)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年5月27日
特定のニュースに限った話ではないのだけど。ここ数日、月末にも来月頭にも発表されるであろう、消費税率10%への引上げをどうするかについてのお話。周辺関係者の実名によるコメントでは引上げをするよ的な話ばかりで、関係筋とか周辺の人の話などといった匿名の人によるお話で再延期話が山ほど出ているので、凄まじいばかりの情報戦やそれを利用したアクセス稼ぎがや恩着せが起きているのだろうなあ、という気はする。
報道界隈からすればそれが事実であろうがなかろうが、関係しそうな筋からそれらしい話が聞ければ、それがネタになる。情報を提供する側は「ホントはナイショなんだけどね」ということでささやけば、報道側に恩を着せることができる。それが事実であるか否か、実際に内部関係者の間で語られていたことなのか、それとも単なる出まかせなのか否かはともかく。何しろ報道側にはそれを確かめるすべはない。
かくして目に留まる記事としては「方針を固めた」「意向を持つ」「の方向にある」「という考え」など、どこまでエスパーなんやねん的なものばかりとなる。そこまで繰り返し「方針を固めた」的な話ばかりだと、複数の報道機関の情報源って、実は随分と少ないのではないかな、あるいは同じスピーカー役的な人があちこちに風潮しているのかもしれない。もしかすると、意図的に。
しかしここまで「方針を固めた」ばかりだと、固められ過ぎた方針がコテコテな感じになってしまうのではないか、的な感はある。一度ぐらい「万力でぐりぐりする位に固めた」とか「ブラックホール級に固めた」とかいった表現を使ってもいいのに。あるいは「方針を固めた」って、何らかの内部的なテンプレートとして、あるいは常套句として「これが使われたら実の意味は云々」ってのでもあるのかな。あったとしても、そんなものは業界内部だけの話で、不特定多数に開示する記事で使うべきものではない。
@moltoke_Rumia1p なんだかねえ、という感じです。むしろ先のTWにあるように、PV稼ぎ的な雰囲気の方が強いような。リークする側も「報道に高い価値を売れる」的なものもあるでしょう。大売出し的な状態。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年5月27日
リークが意図的・おおもとが限定的ってのもあるのだろうし、現時点で消費税周りの判断に係わる記事なら注目を集めやすいから、確証度など二の次三の次でとにかく話をあげちゃえといった雰囲気はある。
再延期方針イメージ画像。 pic.twitter.com/lchZcG2IZr
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年5月27日
あまり固め過ぎるとこんな感じでツルツルの泥団子になってしまいそうな方針。
テンプレ化というのは一つの手法ではあるのだけど、あまり高頻度で使うとかえって興ざめしてしまう。というか信ぴょう性そのものが疑わしくなる。......って、もとからそれほどあるわけではないから、別にいいのか。
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