東京のタクシー代が初乗り1キロ410円になりそうです

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国土交通省は4日、東京都の23区と武蔵野市、三鷹市の営業区域で、タクシーの初乗り運賃を約1キロ410円程度に引き下げる方向で審査に入ることを明らかにした。これら地域のタクシー会社による申請が総車両台数で7割を超え、審査開始の基準を上回った。来年春をめどに認可する見通し。

現在東京のタクシー代は初乗り料金が2キロまでで730円。500メートルでも1キロでも、2キロまではすべてその価格。郊外や地方ならともかく、都内においては1キロ程度の行き来の需要も相応にあるのだけど、2キロ分までの料金を支払う形となるので利用ハードルが高くなる。そこで、初乗り分の距離を短縮(1キロぐらい)に縮め、代わりに料金も410円にするとのこと。


「程度」としたのは、申請会社によって微妙な値が異なるため。大手の日本交通では初乗り1.059キロ・410円とするようだけど、他社は少々違いを示しているらしい。現在は申請中の段階なので詳しいことは分からないけれど、大よそ似たような形になるだろう。

都内なら1キロぐらいで大よそ生活圏内の行き来が済んでしまうことも少なくない。自動車、バイク、自転車が使えればその方が便利だけど、使えない人も多い。雨が降ってくると自転車やバイクでは少々難儀する。また、高齢者は自転車やバイクは搭乗が難しく、自動車も難儀するかもしれない。さらに都内では自転車はともかく、バイクや自動車の維持が大変との話もある(駐車場の確保など)。要は、ちょっとした移動の足として、タクシーがより使いやすくなるという次第。

客待ちで回転率が悪い位なら、客単価は低くなったとしても、回転率が上がった方がタクシー側にも都合は良い。詳細が公開されていないので精査はまた後ほどになるけど(加算料金が280m毎に90円って体系が変わらないと、距離によっては逆に値上げになる)、面白い話には違いない。もっともこれは東京や大阪といった都市圏のみの話で、近郊・地方などでは難しいけれどね。

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このページは、不破雷蔵が2016年6月 5日 07:27に書いた記事です。

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