小売物価統計調査の乗用車価格が一気に跳ね上がったワケを考えてみる

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【50年近くに渡る乗用車価格の推移をグラフ化してみる(2016年)(最新)】などでもお伝えした、乗用車の価格動向。中長期的な動向を推し量れる小型乗用車(国産、1500cc超-2000cc以下)の価格が2015年に頭に90万円位跳ね上がったおかげで、乗用車価格の動向だけでなく、それに連動する形で初任給や可処分所得との関連の指標も大きな変動を見せる形になった。

元データを見ても「車種指定」の表記だけで具体的な車種は記載されていないし、単数でもなさそう。色々と考えてみたのだけど、これほど大きな変化は過去にないので、特定車種が100万円近い値上げをしたのではなく、何か内部的な調整、例えばハイブリッド車辺りが加わったのかなあ、という気はする。

指摘でもターボ化やハイブリッド車の追加があったとか、安全面での強化が図られた車種が加わったとの話。色々な推測は可能だけれど、公開情報の限りでは判断は不可能。

ただ、何の考えも無く車種の追加や変更は成されないので、数字が跳ね上がったという事は、そのタイプの車種が該当スペック内において相応のシェアを見せるようになった、代表格の一つとして例示されるほどの売上を挙げていると読み解くこともできる。つまり、この程度の金額が、該当スペックでは売れている、一般的な車種の平均値足りえるよという指針に変化が生じたということ。もう少し緩やかなカーブであるとよかったのだけど。

ともあれ、「小型乗用車(国産、1500cc超-2000cc以下)」においては、直近では320万円位が相場ということになる。金銭的な面での車離れが進む事に違いは無い......と思ったのだけど、むしろ軽自動車へのシフトが加速すると見た方が良いのかな。

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このページは、不破雷蔵が2016年6月 5日 06:59に書いた記事です。

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