仕事の研修で「我々はプロなんです。アマチュアではいけないんです。...ところでプロってなんでしょうか?皆さん考えてみてください」というグループ討論をする場があったんだけど、
— ななめ (@NNM_AF) 2016年5月30日
「自己犠牲の精神がある」とか「給与に関係なく情熱を注ぐ」とか発言が出て概ね皆同意してたのに頭抱えてました。
その時の文脈や語り手側の意図するものにより多分に意味、解釈は変わってくるのだけど、汎用的にはその作業でお金を定期的にもらっている人は押し並べて「プロ」を名乗って良いし、だからこそそのお金分の拘束、矜持、責任は発生するのだと思う。......というか逆で、お金のやり取りがあることで、受け取った側と渡した側の間ではさまざまな関係が生まれ、その関係が発生する作業を成している人のことを「プロ」と呼ぶ、と考えると分かり易い。
で、引用のお話だけど事実か創作かは別として、まったく逆の内容がプロ認識されているっていうお話。頭を抱えてしまうのも理解はできる。自己犠牲の精神は、自己を犠牲としてしまうとその場で自身による作業・成果物の提供はできなくなる。それはお客にとってはプラスにはならない。そこまで考えればプロ足りえるか否かは理解できるはず。後者も対価が仕事の評価の物差しの一つである事を考えれば、正しいお話ではない。
プロってのは納期と予算から逆算してクオリティーコントロールできるのがプロなのであって「給与に関係なく情熱を注ぐ」って発想そのものが既にアマチュアなんだよなぁ
— かまいるか (@kama_iruka) 2016年5月31日
趣味で良いじゃねぇかっていう
そして生活習慣が乱れ循環器系に不調をきたし倒れるまでセットじゃ
— かまいるか (@kama_iruka) 2016年5月31日
クライアントに求められた品質と見合わない期間と予算で求められた品質を納品するは己の寿命をマッハに削ってるってことは理解した方が良いし日本はこの手の案件がコンビニの数より多い
— かまいるか (@kama_iruka) 2016年5月31日
まぁ求められる品質に如何に近づけるかって話にもなるんだけどこうなると如何に作業を「効率化」するしかないしその為の提案はクライアントにガンガン行わなければならんわなぁ
— かまいるか (@kama_iruka) 2016年5月31日
ただその効率化を「ずる」「せこい」と言う層もいるので厄介
— かまいるか (@kama_iruka) 2016年5月31日
未だに直接巡り合ったことはないけど
フリーの創作系の人は特にこの辺りがマッチしているのではないかな。単発、一発勝負でならともかく、継続的な成果を必要とする場合、少なくとも安定した成果を常に提供するのがプロ。毎回全力では品質の安定化はかなわない。当然、指摘の通りテンプレ化や工夫により、効率化を図る必要がある。食品や小物などでよくあるリニューアルの類も、多くはこの成果によるもの。テンプレを創るまでが大変でもあるのだけどね。まぁ、例えるなら1つ1つ手探りで彫っていくのか、金型を丁寧に作ってその型で量産していくのか、その違いとか。
要領よくオンタイムに賃金相応の品質で仕事を片付けるのがプロだけど、真逆とは>RT。きっとNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」のせいだな。番組を打ち切って「プロフェッショナル 手抜きの流儀」に変更すべき。
— 尻P(野尻抱介) (@nojiri_h) 2016年5月31日
私的には、プロとアマチュアとの違いは「仕事・成果物と報酬とが規定されているかどうか」だと思うんだけども、世間では多分、仕事や成果物の「クオリティ」のみをもってプロの基準としている節があるかな。「プロ並み」って言葉、仕事の管理や報酬交渉に使われる事ほぼほぼないし。
— みつどん (@MITUDON) 2016年5月31日
会社の新人研修の課題プログラミングで、腕に覚えのある新人たちが多少居残ってでも高性能高機能なプログラムを作るなか、つまらないものを過不足なくきっちり作って真っ先に定時で帰った新人に講師が最高評価をつけてたのは素晴らしかったです。 https://t.co/03RsZbLlS5
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) 2016年5月31日
商用アプリに必要なのって「過不足なく作られてる」「納期に間に合う」だからなあ(^^;;
— KGN (@KGN_works) 2016年6月1日
語られている話はうなづけるものばかりんだけど、ちょいと深読みすると、多分に世の中の「プロ」ってのは、求められているもの以上のを無料奉仕的な感じで盛り込むものである、ってのがイメージされているのかもしれない。だとすれば、いわゆるサービス残業を経営陣が半ば当然のものと見ているのも理解できる。お給金を貰える立場にあるお前らはプロだ、プロならサービスは当然だ、的な。
むしろプロだからこそ、安定した質による成果物を提供し続けられるよう、さまざまな工夫を成すべきではあるし、それを成してこそのプロでは無いのかな、という気はする。作業の効率化はもちろんだけど、安全・健康管理、トラブルへの備えとしてのさまざまな方面での保険、選択肢の複数確保、などなど。単にがむしゃらに作品へ注力していればそれで良し、というものではないと思うのだな。
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