アイディアは生鮮食品。すぐに調理して形にして食べないとすぐに腐る

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これは思いっきり納得させられたのと同時に、その次に至るプロセスのことまでは頭に無かった、非常に納得させられたお話。ふとした思いつき、いわゆるフラッシュアイディアの類は大よそ即時に手をかけられるようなものでは無く、また見通しも立ちにくいため、「まあいいか」と記憶の奥底に放り込んでしまったり、覚え書き的にまとめておいて、後でチェックしよう的な状態になる......けれど、大体はそのままで手つかずになるし、後で再チェックしようという機会があっても、思いついた時の情熱やモチベーション、必要性などは大よそ消え失せていて、手掛けても意味がないとか、やらなくてもいいやってことになる。

「思い立ったらすぐ実行」との言葉がある。実際にはケースバイケースだけど、頭の中で想起された瞬間が、その事案を手掛けるモチベーションが最高の時ってのは結構あるパターン。衝動買いも似たようなものだし、積み箱をしてしまう趣味系の買い物も同じ。

そこまではすぐに理解できるし、良くある話ではあるのだけど、「満腹になってその後お腹がすき、食欲がわいて何かを食べたくなる」状態にならないと、新しいアイディアが出てきにくいって発想は無かった。さくっと思いついたものはさくっと手掛けて体現化し、充足感を得てこそ、さらなるアイディアが生み出されるエネルギーとなる。「実践目標は小刻みに」なんてのも、似たような発想なのかも。


アイディアは想起することは勿論大切ではあるけれど、それを体現化できるか否かも重要となる。考え、模索し、体現化するというサイクルを繰り返せるか。その循環が上手くいけば、拡大再生産的な流れにのることができる。いわゆるノリにノルという感じ。

語られてはいないけど、あえて加えるとすれば、周辺環境をがらりと変えた上で、生活のリズムのスイッチを切りかえるぐらいの状況で、お休みを取ることも重要かな。別世界的な環境下におかれることで、これまでには無い、新たな視点での発想が想起される。既存のアイディアもみずみずしさを増すようなプラスαを得られるかもしれない。当方の場合は、二か月近い入院生活で、それを体感したかな、という気はする。

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このページは、不破雷蔵が2016年6月 7日 07:07に書いた記事です。

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