若年層の結婚希望率と希望収入と実収入と

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20代の独身男女のうち、結婚したい人の割合が3年前と比べて男性で約28ポイント、女性で約23ポイントと大幅に減少したことが、21日までに明治安田生活福祉研究所の調査で分かった。男性が独身でいる理由は「収入が少ない」が最多。所得が理由で結婚に消極的になっている現状が浮かび上がった。


20代では「できるだけ早く結婚したい」「いずれ結婚したい」との回答が、男性で3年前の67.1%から38.7%に減少。女性は82.2%から59.0%に落ち込んだ。30代では男性が40.3%、女性は45.7%でいずれも10ポイント以上減った。


この類の話の継続調査は国立社会保障・人口問題研究所が5年周期で行っている出生動向基本調査が有名ではあるのだけど、明治安田生活福祉研究所も比較的長期間に渡る調査を実行しているようだ。今件はかなり驚く結果が出たので、あちこちで話題に登っている。

まぁ、以前から何度となく語られている結婚観に関するあれこれが、インターネット経由の調査(つまりネット調査の登録者)であるとはいえ、それなりの母数調査の上で裏付けられた形となっているのから、当然といえば当然なのかな、と。

なお文中で使われている「年収」だけど、リリースの限りでは言葉の定義について特段の説明は無い。世間一般的に「年収」との言葉で想起される内容、つまり税金・社会保険料などの租税公課を合わせたものと判断して良いだろう。手取り収入ではなくて、ね。


興味があれば是非とも元リリースを確認してほしいのだけど、色々と現実の厳しさ、結婚のハードルが金銭的事由によるところが大きいってのが良くわかる。女性の「結婚したいと思える相手がいない」にしても、男性の経済力を魅力に覚える......というか最低条件として考えている人も多分にいるだろうし。

しかし回答者で20代は15.8%、30代は10.5%が年収無しってのはどういうことなんだろう。20代はまだ大学生もいるだろうから理解できるとして、30代でも1割が収入なしってのは、ねえ......。

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このページは、不破雷蔵が2016年6月23日 06:44に書いた記事です。

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