「人工知能が反乱を起こす」をより身近にイメージしてみる

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人工知能周りの技術や投資案件が相次ぎ報じられ、色々と面白いことになってきた感はある。同時に人工知能に人格権を設定するのか否かとか課税をすべきかとか保険対象とすべきなのかなと、いったいどこのSFダヨ的な話が普通の新聞などで語られているのを見ると、えっとどこの世界線に紛れ込んでしまったんだろう、自分は、的な妄想もしてしまう。例の自動運転な自動車も、結局はAI絡みでの話だものなあ。

で、それと合わせて「人工知能が将来反乱を起こすかも」という話も出てくるようになった。この辺りはちょいと昔のSF映画とか手塚治虫先生の「火の鳥」の未来編あたりとか、あとは岡崎二郎先生の「アフターゼロ」辺りで色々と語られているけれど。「反乱」ってのも色々なパターンがあるんだよなあ、と。AIを作った特定の人の意図によるものだとか、設定をしている時点では思いもつかなかったけれど、その設定にそって出された結論としては、今の人類にとっては反乱に等しい行動だったとか。まぁ、色々。創作のネタとしては考えるだけでも面白い。

で、ネタはともかくとして、もっと身近に「人工知能の反乱」ってどんなのがあるのかということで挙げられたのが、お仕事や趣味で使っているアプリケーションが一斉にストライキを起こすというもの。ああ、それなら容易に理解ができる。引用元ではマイクロソフトのオフィスシリーズが挙げられていたけれど、例えばブラウザでもいいし、グラフィック系のソフトでも良い。普段使っている水道や電気、鉄道、自動車などのインフラが使えなくなるのと同じように、突然何らかの意図で、あるいはトリガーとして、アプリケーションが使用できなくなる。これは確かに怖い。

これ、例えばマイクロソフト系のアップデートをしたら、連動する部分が突然使えなくなった、あるいは不具合を起こすようになったってのは、一度や二度ならずとも経験はあるはず。アプリでなくともドライバーでも良い。あるいは......ウィルスか何かに感染して料金を払わないとファイルを削除しちゃうぞとか、家族にいたずらされてパスワードロックをかけられたとか。そんな感じ。


昨今流行の「Windows10への半強制アップグレード」も疑似体験的には近しいかもしれない。「反乱」は身近なところからやってくる、みたいな。

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このページは、不破雷蔵が2016年6月24日 07:20に書いた記事です。

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