参議院選挙のポスターが破られたとの話がちらほらTL上にも挙がっていますが。仮に故意的な、選挙妨害の意図をもってしての行為による結果だとして。その犯行現場が目撃・映像に取られていないとの自信があるのかしらという疑問が。今や誰もが直ぐに写真を撮れる時代であることをお忘れなく。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年6月25日
当方の手元にも投票用紙が郵送され、街中の候補者一覧掲示板にも候補者のポスターが次々と貼られ、平日・休日を問わず選挙カーがノイズ的な語りを絶叫していく今日この頃。ちらほらとではあるけれど、合法な掲載ポスターが破られたりはがされるといった事案がソーシャルメディア上で報告されるのを目に留めるようになった。どこまで本当か否かを確かめるすべは無いけれど、中には候補者自身が報告しているものもあり、ゼロではないのだろう。
今件で不思議に思うのは、事故などで破れてしまった、破ってしまったのならともかく、選挙活動の妨害(対象候補への嫌がらせ、自分が推す候補を相対的に底上げするための手法として)として破ったとしたのなら、自分の行為はばれないと思っているのかな、ということ。
当然、法的に認められた範囲で貼られたポスターを無許可で破った場合、罪に問われることになる。他方、他の法令違反行為同様、自首しないかぎり、第三者に目撃されなければ、その違法行為を追及される可能性は低くなる(証拠を残していれば別だけど)。お縄になるのを前提にそのような行為をす人は滅多にいないので、ポスターをはがした人も「自分は絶対捕まらない、他の人に見られていない」と確信しているのだろう。
ただ、ツイートでも指摘したように、昔と今とでは状況が随分と異なる。
昔は第三者の行為を記録する手立てを持つ人は少なかった。目撃証言は証拠としては今一つ弱い。しかし今ではスマートフォンの普及浸透で、誰もがカメラマンとなり、ビデオカメラスタッフとなる。誰にも見られているはずはないと思っても、窓の隙間から、物陰から、スマートフォン越しにその行為を見据え、記録を残しているかもしれない。一億総カメラマン時代とはよくぞいったものだけど、まさにそんな感じ。
これはポスター破りに限った話では無い。選挙期間突入前も含め、選挙関連で騒がしくなってくると、各種法令を平気で破る界隈が随所に見受けられるようになる。スマホで記録して、さくりと該当当局に連絡。律儀に法を守っている人が馬鹿を見る世の中は、あまり気持ちの良いものではないからね。
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