なかよし7月号が「CCさくら」効果で完売、3年4か月ぶりとの話

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少女マンガ誌「なかよし」(講談社)7月号が、発売(6月3日)から約1週間で完売していたことがこのほど分かった。同誌が完売するのは、付録の「なかよしマンガ家セット」が人気となった2013年3月号以来、約3年4カ月ぶり。7月号は、1990~2000年代にアニメ化され、人気を集めたマンガ「カードキャプター(CC)さくら」の新連載「クリアカード編」がスタートしたことも話題になっており、講談社によると「CCさくら」の新連載や付録の「ステショセット」の影響が大きいという。

最近では「おそ松さん」関連の付録や連載で重版のニュースが相次ぐ雑誌界隈。今回は完売で、まだ重版はかかっていないけれど(雑誌の重版の場合は書籍以上に重版のハードルが高い)、完売ってだけでも相当なビッグニュース。しかも前回完売したのは、例の「マンガ家セット」が付録についた時だから、注目せざるを得ない。

説明によると今回完売した事由は二つ。一つは「ステショセット」。一体何の略かと思ったらステーショナリィセットのことだったのね。7色のペンシル&スクラッチペンに6色のマーブルペン、レインボーカード、そしてブラックノート。オシャレでカワイイ文房具セットって感じで、センスは極めてよろし。

そしてむしろこちらの方が完売の事由としてはメインだと思われるのが、「CCさくら」の新連載、「クリアカード編」。連載開始20周年を記念したプロジェクトの一環で、主人公が中学1年生になってからのお話とのこと。新しく興味関心を覚えた人だけでなく、以前のシリーズのファンも手に取りたくなるという、二世代に渡るアプローチが功を奏したようだ。

......ってこの手法、「おそ松さん」にもある程度当てはまるような気がするな。過去の作品のリバイバルというかリメイク的なものを展開し、従来の対象年齢階層と、以前の作品を楽しんだ世代の二世代をターゲットに。なるほど、これは納得できる。


なかよしの部数は下落中。ちょいと盛り上がったのはタイミング的に「マンガ家セット」が貢献したのだろう。果たして今回の「CCさくら」は継続的な底上げになるのか否か。今後に期待したい。

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このページは、不破雷蔵が2016年7月 2日 06:53に書いた記事です。

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