「ポケモンGO」のプレイヤーが増えればリスク体現者数も増えるよね

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東京・練馬区で自転車に乗りながら、ポケモンGOをしていた男子大学生が赤信号に気付かず、別の自転車とぶつかる事故が起きるなどしたため、警視庁はスマートフォンを操作しながらの自転車や車の運転をやめるよう改めて注意を呼びかけています。


先週末から日本国内でもサービスを開始した「ポケモンGO」。利用者が桁違いに多く、幅広い層でプレイされることにより、当然確率論上の結論として、リスクを体現化してしまう人も増える。そもそもスマートフォンへの注力の度合いはコンテンツへの熱中度次第であり、それはツールを問わずに生じること。スマートフォンに限っても国内外を問わずにながらスマホは危険だから止めてね的な注意喚起がなされているのは多くの人が知っているはず。

にもかかわらず、ありがちな形で、「ポケモンGO」が悪い、見方を変えれば「ポケモンGO」以外の起因によるものならばながらスマホのリスクは問題にならない的なつたわれ方がされている。これを見るに、指摘の通り、数年前のお餅とこんにゃくゼリー問題を思い出すのだよね。

詰まる所は「ポケモンGO」そのものではなく、それをプレイし、リスクを体現化する人側の問題。注意喚起までは必要だろうけど、それを超えてあたかも特定のアプリに問題があるような、さらにはゲームが事故を招く的な誘導報道は愚の骨頂でしかない。


自動車の運転にしてもそう。これはJAFのリリースで、奇しくも7月22日の発表。もちろん調査そのものはそれ以前に行われているから、ながらスマホってのは前々からの問題であったことは一目瞭然。


「ポケモンGO」でリスクを体現化した人は、多分にそうでなくても同じようなやらかしをしたであろうことは容易に想像が出来る。「ポケモンGO」のせいにしてしまえば責任がちょっぴり減るかもしれないし、伝える側も注目されるかもしれないからね。図式的にはちょっと前に問題視された少年犯罪の増加・減少の実態と同じ雰囲気。

まぁ、「ポケモンGO」であろうと何だろうと、常識は守りましょうということ。どんなに面白い小説でも、一気に読み進めようとして徹夜をすれば、翌日は眠たくなる。それと同じなのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2016年7月26日 07:34に書いた記事です。

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