「直接民主制」と公平性の担保と学園祭の占いプログラムと

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一つ目の引用ツイートは今件とはまったく無関係。いいね?

昨今某界隈で直接民主制なるものを代行するような話が持ち上がっている。いわく、何か意思決定をする際にはその事案毎にいかなる姿勢を示すべきかをインターネットなりで意見集約し、その内容が決まった上で担当者がしかるべき対応を取るというもの。一見すると直接民主制に近いものがある......と第三者にはアピールができる。

だがこれは直接民主制とは言い難い。海外の自治体では直接民主制が取り入れられているし、昔は国内外を問わず小規模な集合体では採用されていたケースもある。学校内でも例えば文化祭の催し物を決める際に多数決で決めることがあるけれど、それも直接民主制みたいなもの。

しかし今件のケースは実のところ、直接民主制とは言い堅い。仮にはた目からはそのように見えた仕組みであっても、その投票の公平性を保証するものは、法的には何もない。公約とか信義則とかいった類はあてにならないのは承知の通りであるし、好き勝手に解釈される可能性も多分にある。文化祭の催し物決定の投票だって、投票箱をコスプレ好きな委員が教室外に持ち出して数分も立たずに「コスプレ喫茶に決定」とか言い出したら、誰もがオカシイと思うはず。しかもその所業を否定する足かせ的なものが何もなかったら。

まさにこんな感じ。

支持政党が無かったら、現状維持が望まれるのなら現役の人、そうでなければ新人を選べばいい。白票を投じれば投票率のかさ上げがなされるけれど(+抽出調査地域では特定属性の投票率も引き上げられる)、白票=無効票が増えればそれだけ「投票所に足を運んでなお、政治には興味が無い」と判断される。投票率が低い方がありがたいと考えている界隈には、むしろプラスの材料となるからね。

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このページは、不破雷蔵が2016年7月 3日 08:10に書いた記事です。

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