ブルーシートや土のう袋で分かる、災害対策の素人と玄人

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先の九州・熊本大地震でもボランティア界隈で色々とイメージを悪化させる事案が生じたけれど、「ボランティアは正義で正しくて賛美される行動」という世間一般の認識を悪用する形で懐を肥やそうとしたり信者を増やそうとしたり承認欲求を充足させるのを一義的に考える人達が挙動したりと、色々と現場の人たちなど知ったこっちゃない的な話が耳に届いている。合わせて野良のボランティア、野良ボラとも表現できるとの話もある。

今件もその類の野良ボラ的なお話の一つ。暫定的な措置として使うブルーシートや土のうが、本来の対策用として用いられる紫外線に対応したものでない、普通のものだったため、すぐに破損してしまった(これ、もしかすると紫外線云々以前の問題で、耐久力の無い、安物を使った可能性もある)。またブルーシートの使い方も素人そのもので、かえって酷い目にあったとの話もある。

なんかそれっぽい、テレビでちょいと見たことがある、程度の発想で成すと、こんな事態に陥ってしまう。しかもやった側はすでに別のところに足を運んだり帰ってしまうし、連絡の取り様も無いし、万一とれたとしても責任云々などとなるはずもない。「だってボランティアですから」「善意でやったので」の紋所を出してオシマイだろう。


紫外線対策云々は当方もちょっと前に、ベランダの本格的な掃除をしてみたら複数のプラ製容器が薄焼きおせんべいのように割れ落ちて、かなりショックを受けたことからも覚えている。

まぁ、行動を伴った意識の高さは評価されても良い、との意見もあるのだろうけど。容易に確認できる、専門家に聞けば分かる内容を精査せず、かえって対象に余計に負担をかけるってのは、空回りどころか害悪でしかないんだよね。

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このページは、不破雷蔵が2016年7月 3日 08:04に書いた記事です。

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