市役所駐車場冠水してます。念のためご注意を。 pic.twitter.com/bWJLteSs9Z
— 和光市長 松本武洋 (@takeyanm) 2016年7月14日
先週末に関東を襲った超暴風雨は当方もホワイトアウトという言葉の体現化した状態を目の前で見せつけられたような気分になるほどの猛烈なもので、リアルでのヤバみを覚えた次第。翌日散歩をしたら、いつも目に留めていた木が倒れていて、これが折れ倒れるほどなのかと改めてびっくり。倒れる方向がやばければ甚大な被害が生じていただろうし、似たような状況が当時自分の居た場所で起きた可能性はゼロでは無かったし。
で、その時の暴風雨で埼玉県の和光市の市役所駐車場も冠水したとのお話。写真の通り、あらこれは確かに水浸し。当時他の場所でも冠水報告が色々と伝えられていたけれど、これは結構な面積。このビジュアルは「すげー雨が降って大変なことになっている」との印象を見た人に与えるのには結構ポイントが高いのも事実。
ではあるのだけど。
市役所駐車場のご案内(和光市) https://t.co/O90bj7CTsj 「和光市役所の駐車場は、雨水調整池を兼ねております」「降雨時に河川や水路の増水を抑制し、洪水を防ぐために一時的に水を貯め、時間をかけて放流する施設です」 pic.twitter.com/NHtp2SL0Gu
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年7月15日
この市役所の駐車場って、雨水調整池も兼ねている。詳しくはリンク先の説明の通りだけど、川などに流れる水をこちらにためておき、ゆっくりと流していくことで、一気に水かさが増して氾濫してしまうのを防ぐ機能を有している。同市役所の駐車場にはここにつながる形で別の場所も用意してあるので、有事......というか大雨の際にはそちらに移動するようにとの通達もある。
雨が降ると調整池なので水は溜まりますが、車高の低いクルマは注意が必要です。
— 和光市長 松本武洋 (@takeyanm) 2016年7月14日
NHKの車が取材していた様子はないので、私の発信したツイッターを見て役所にでも確認したのではないかと思いますが、そういうわけで、事件でも事故でもありません。https://t.co/uZc7FOfIFZ
ありがとうございます。市役所の駐車場は豪雨時には調整池として水がたまる設計で、ただ、水没の映像がとれるので、テレビ局さんが好んで撮影や情報収集に来ます。 https://t.co/jcyFnGq6Di
— 和光市長 松本武洋 (@takeyanm) 2016年7月14日
これ、すごく思うのだ。和光市役所が、豪雨などのときの調整池として設計されているということを説明せずに、あたかも自然災害であるかのように報道する。インパクトのある絵が欲しいのはわかるけど、報道の姿勢としてそれでいいのだろうか? https://t.co/RGs7wdStWH
— hayamaknight (@hayamaknight) 2016年7月15日
@hayamaknight これが「豪雨のときに水没する市役所」みたいな形で、珍百景のような情報番組なら全然ありだと思う。だけど、報道、ニュースの場合、その説明をせずに、インパクトのある絵だけを映せば、「和光市って大雨のたびに水没する住みにくいところなんだ」と思われかねない。
— hayamaknight (@hayamaknight) 2016年7月15日
前回、100ミリ以上降った際にものすごいことになりまして、車が床上浸水しました。ただ、そこまで降らなくても下の段には水は溜まります。市民は調整池と知っていますが、それでも注意喚起の意味でツイートはしているんですよ。 https://t.co/kQKWOJSYUI
— 和光市長 松本武洋 (@takeyanm) 2016年7月15日
記者の方がどこまで(調整池という事実を含めて)把握しておられたかはこちらではわかりません。ただ、市役所として誰かが取材を受けたかどうか、仮に受けたとして、どのような対応をしたかは確認して今後の取材対応には生かしたいと思います。 https://t.co/rd7K9cTkpl
— 和光市長 松本武洋 (@takeyanm) 2016年7月15日
@hayamaknight @Fuwarin 豪雨のときに水没するけど実は調整池、というのは、横浜の日産スタジアムも有名ですね。
— ☆北斗星☆ (@hokutoseip) 2016年7月15日
和光市の場合は市役所よりも駅のコンコースがヤバい。駅前ロータリーより一段低いところに通路があるので豪雨で水が流れ込むんですよね。
該当駐車場が調整池の機能も兼ねていることは調べれば数分で確認ができるし、それを確認せずに大水害的な形で伝えているとしたら、単なる誤報か、職務怠慢。知っている上で、指摘の通り見た目がそれっぽいのでここは調整池なのでこんな風になるとの説明を十分にせずに伝えれば、印象操作的なところが強い。どちらにしても好ましい話では無い。
何というか、ねえ。劇場型というのかエンタメ的傾向が強いというのか、びっくりさせればそれで良しという発想なのか。ソーシャルメディアでのダマシ広告や書き込みとどこが違うのか、ちょっと首を傾げてしまう感もある。
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