鉄火場の株を買うときは、必ず最後は誰かに売ってバトンを渡す必要があるのを忘れないこと。今の値段からもう一段上がった状態で買ってくれる人間の層が想像できるならいいけど、その人たちの姿が思い浮かばないようなら、まさにあなたの方が上がった状態で押しつけられている側ということです。
— りくぜん (@rikzen_zero) 2016年7月19日
「鉄火場」(てっかば)とは元々は鍛冶を営む場所で、そこから転じて(熱い様子)ギャンブルをする場を指すようになった。さらに株式絡みでは思いっきり加熱した売買がなされており、もりもり出来高が増えている銘柄を指す。まあ大体は上昇中の銘柄。あるいは仕手的な感じになっていて、これまた言葉通り「手を出すとやけどしちゃいそうな乱高下が起きている」状態。
で、先日の某作品のスペシャルヒットに伴い、某銘柄がこの鉄火場状態となっている。最低取引単位が金額としても大きめなので、売買金額もかなりのもの。
色々と加熱してくると、株式の原則を忘れがちになり、素人の考えが支配的なものとなる。いわゆる希望的観測。自分が買った銘柄は必ず上がる。必ず誰かがもっと高値で買ってくれるはずだ。期待される度合いは無限大で、これからもどんどん株価は上昇するはずだ。的な。
しかし現実はキビシーッ。ネットゲームに登場するNPCのお店では無いのだから、無尽蔵にいくらでも株を買い取ってくれるはずは無い。自分が買った時には必ず売り手がいるし、自分が売った時には必ず買い手がいる。ツイートではバトンと表現しているけど、まさにそんな感じ。冷静に考えて、「自分が買った時より高い値で買い取ってくれる人の姿」が想像できないのなら、その銘柄には手を出さない方が良い......のも分かっているのだけど。熱狂はその常識感を吹き飛ばす効力があるんだよね。例えどれだけお金がかかっていても。
自戒の意味も込めて。
コメントする