電通さんは近年、クールジャパンとやらで、アニメ周辺文化を無批判的に持ち上げたと思いきや、この度は、酷い貶め方をなさる。
— ほうとうひろし (@HiroshiHootoo) 2016年7月20日
協賛企業40社は、この酷い「アジ文」に納得して、企業名を晒しているのかなあ? 僕の想像力じゃ解らなかったよ。 pic.twitter.com/zTYZou6TwI
「人生に、文学を。」という、そのキャッチだけならともかく「どうやって人生を想像するのだ(アニメか?)」との炎上リスク大なコピー付きのサイトがTL上に挙がってきたのでWHOISをかけたら、御覧の通り。 pic.twitter.com/mUymvs1HJP
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年7月20日
「ドメインに、WHOISを。」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年7月20日
個人的な推測ですが、赤い部分を塗りつぶした版に差し替えられるかもしれませんね。 pic.twitter.com/xh4vP0gWUx
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年7月20日
文学関連の啓蒙・啓発企画としての「人生に、文学を。」。それ自身は決して悪いものでは無く、むしろスタイリッシュな感じがして好感が持てたのだけど、第一報を目にした時の伝えられ方はまったく逆で何それ酷いという感じのもの。で、調べてみたらこの状況だった次第。
電通の子会社の電通テックによるもので(ドメイン取得者。文面まで電通テックか否かは不明だけど、電通絡みには違いない)、多数の有力企業も参賀している。けれど、ねえ......文学称賛大いに結構なんだけど、その持ち上げのために、他の文化をさげすむようでは興ざめしてしまう。まさにアニメを叩いて文学を持ち上げる手法など「そんなの嫌だね。つまらないじゃないか。」との感想を持たざるを得ない。
本当に「(アニメか?)」のこの部分だけが蛇足なんで、これが無ければまったく問題は無かったのに。「蛇足」という言葉の良い見本になる事例に違いない。
あの文章から侮蔑を感じないというのは、それこそ文学的素養を問われるような
— まとめ管理人 (@1059kanri) 2016年7月20日
日本文学振興会の広告「人生に、文学を。」が「アニメを馬鹿にしているのでは」と物議 意図を聞いた - ねとらぼ https://t.co/NekWWhYSHH @itm_nlabさんから
なぜ"アニメ"を引き合いに出したかについては、いまアニメが非常に強い影響力を持っており、「面白いアニメがあるのだから、文字で表現された小説にいかない」という傾向があると感じているからだと説明。また、「アニメか?」という言い方については、「アニメだけでいいのでしょうか?」ということで、コピーライティング上この表現になったということでした。
一応振興会側からはこのような釈明が出ている。釈明内容を読む限りではそのような解釈も可能だよねとは一理ある感を覚えるのだけど、二理以上はないのだよね。むしろ一人のデザイナーが全部自分だけで手がけて世に出した企画では無く、多数の人の手を渡り、チェックを受けた上でのものなのだから、その過程で「これ、まずくない?」「誤解されかねないでしょ」との意見が無かったこと、あるいは指摘があってもそれが通らなかった感性そのものに問題がある。炎上商法では無いとも説明しているけれど、炎上商法でなければ精査能力不足が、やはり炎上商法ならば程度が知れる形となってしまう。
てかさ、ブンガク様は今何をどう書いたところで規制しろとか言われないけど、それはブンガク様が高尚だからじゃなくて、もはや社会への影響力がエロ漫画にすら負けてるからってだけなんじゃねえの?
— ここのき奈緒 (@kokonoki) 2016年7月20日
とか思ったけど言わない←
まあ20年近く前に文学誌だったかの対談で「文学はなぜ漫画に負けたのか」みたいなテーマがあって、その時に出席してた文学者さんが「そんな事言ってるから負けたんだ。漫画が出てきた時に、あれも文学だ、と言えばよかったんだ」みたいな事言ってたので、さすがに作家さん自身は理解しておられます
— ここのき奈緒 (@kokonoki) 2016年7月20日
この文章書いた人は想像力足りてないのは確定だわ、文化を語るに他を貶めてどうすんねんと! https://t.co/w8UueQAtwG https://t.co/b7gza48Xd8
— 有馬啓太郎 (@aryiaman) 2016年7月20日
アニメ好き煽り炎上 「人生に、文学を。」プロジェクトのキャッチコピーに小説家も苦言 https://t.co/GnNpRhjyT8 #niconews
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年7月20日
「決して、アニメを侮蔑するためにこの一文を入れたわけではないということをいま一所懸命説明しています」 【日本文学振興会の広告「人生に、文学を。」が「アニメを馬鹿にしているのでは」と物議 意図を聞いた 】 https://t.co/D5BbcnkuPS
— ちば しゅう (@chibasyu) 2016年7月20日
文学振興会なのに、誤解を招く様な伝わらない文章書いちゃダメ。
— ちば しゅう (@chibasyu) 2016年7月20日
結局のところ、つい企画側の本音が出てしまい、精査にも引っかからなかったのか、悪質系まとめサイトにもよくあるパターン「創り手が内容に関してよく理解できていないけど、素材とノリで何となく作っちゃった」って感じなのかなあ。文学が芥川賞と直木賞限定云々ってのはまだしも、「(アニメか?)」が無ければそれなりにまとまった、よい企画であるのに。本当に惜しい。
今後事あるたびに「(文学か?)」とか、さらには「(電通か?)」とか言われかねないのだよねえ......。まったく。
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