これ、自分の立場に都合よくなるように解釈してるだけでしょ。似たような理屈を言う代表選手が「全米ライフル協会」でね。市民が皆銃を持てば安全になるとか言うのと同じ理屈よ。>
— タクラミックス (@takuramix) 2016年7月25日
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財政困難に陥った夕張市では多様な公共サービスが縮小、廃止の状態に陥っている。これを社会実験的にとらえる向きもあるけれど、その実情はともかく、どのようなデータでも解釈を誤ると、とんだ論調がまかり通ってしまうという好例がこのお話。
詳細は記事に有る通り......というかタイトルだけで大よそ理解できるけど、病院を廃止したらその地域の市民が健康になったというもの。そりゃその領域の数字だけを見れば、そのような解釈はできるかもしれない。
承前)十分な医療が受けられないとなれば、医療を必要とする人は、医療を提供している地に引っ越すしか無い。短期的に表面だけを見ていると、医療の削減で市民の健康にプラスになっているように見えるかもしれないが、単に医療を必要とする人が出て行ってしまっただけの可能性の方が遥かに高い。
— タクラミックス (@takuramix) 2016年7月25日
承前)不健康な人をその地域から追い出す効果が最も大きいと考えるべきで、市民の健康状態が改善したと考えるのは危険。ここから先、必要な診察も受けられず、病気の発見が遅れる市民が増える可能性がある。しかも彼らは夕張市の外で治療を受け、最期を迎えるだろうから数字に出てこない。
— タクラミックス (@takuramix) 2016年7月25日
ひどい記事だ。夕張市は10年で千四百世帯、四千人以上の人口が減った事に触れないと事の本質が見えてこない。医療を始めとする生活インフラが衰退して住民が「脱出」しているんだよ。
— 七月鏡一 (@JULY_MIRROR) 2016年7月25日
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病院廃止で市民が健康に 夕張市に学ぶこと #BLOGOS https://t.co/VWW6r6Ujz2 うん、重病人はよその医療機関に行ってるんだろうな。
— 田口たつみ (@tag_tatsumi) 2016年7月25日
ただこれは指摘の通り、リスクを体現しやすい人が他の地域に移っただけの話。その地域に限れば正解かもしれないけど、状況の改善とはいいがたい。物凄い雑な例えをすれば、散らかしたゴミや道具や服やおもちゃをすべて押し入れにぶち込んで「きれいになりました」と主張するようなもの。
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— 中村 幸嗣 (@yukitsugu1963) 2016年7月24日
「早く死んだ人(増加要因)と、他の地域で死んだ人(減少要因)が差し引かれてたという可能性」
数字のマジック
医療が必要な人はすでに移動
救急は無視
その結果
それも民意
× 市民が健康になった
— KGN (@KGN_works) 2016年7月24日
○ 市内に死に場所が無くなった&治療できる場所が無くなって余所に流れた
単純に言えばこういう事なんですよね>RT
「大病院は死ぬ」「がん専門病院は死ぬ」も同じ事なんですが、治療の場があればそこに病人が来るし、亡くなる方も出ます。
「医療があればそこには病人が来る」「病院があればそこで亡くなる」。
— KGN (@KGN_works) 2016年7月24日
つまり、病人や死者の数を『書類上』減らしたければ、病院を無くしてしまえばいいわけ。
救急車も然りで、救急隊を動かさない(=救助体制をとらない)なら『稼働率は下がります』。
まあ、こういうのも民意の結果だけど。
「がんセンターではがんは治らない!死亡率を見ろ!」
— KGN (@KGN_works) 2016年7月24日
なんてしたり顔で書いてる人もいますけどね。
そりゃ「重症度の高い人を治療してる」んだから、亡くなる方だって出ますよ。
がんで亡くなる方が一人も出ない病院は、「がん患者さんを追っ払ってるところ」でしょうね。
数字の見方とは「この数字が出てくる背景を考える」という事でもある、ということで。
— KGN (@KGN_works) 2016年7月24日
ちょっと立ち止まって考える習慣を。
「癌なのに追い払われた!」てそれね。末期の場合は近くの病院に転院しての緩和ケアのみ、という形もあるからです。
— KGN (@KGN_works) 2016年7月25日
「がんセンターから追い払われた!」と恨みながら亡くなった方おられましたが、恨み続けても通院できない事実は変わらなかったね。
恨み続けず死ねるようにご家族は考えてあげて。
「母を追い払ったがんセンター、許さない!」」
— KGN (@KGN_works) 2016年7月25日
そりゃまあ判るけど、そのあなたの恨みを見ながら、一緒に恨みを募らせた本人、苦しくなかったかな。
治療のフェーズを過ぎ緩和のみとなった時は、「がん専門病院」での治療は終わりますので。恨みつらみは本人に見せないでやってほしい。
夕張市に限定すればこのケースは成功との評価を下すのも一つの切り口ではあるけど、それを他にも当てはめる、参考にする的な評価はするべきではないし、できるような類のものではない。ましてや「学ぶべきこと」として評論するのはもっての他。記者、媒体の姿勢についてまで合わせ、夕張市そのものではなく、報じられた記事の内容に関して、学ぶべき、考察すべきことがあるのかもしれない。
......まぁぶっちゃけると「病院を廃止したら市民が健康になった」ではなく「病院を廃止したら健康な市民だけが残った」だよね。
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