色々問題が生じていると報じられている「ポケモンGO」、でもそれって本当にアプリ自身のせいかな

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これは高齢者の犯罪や事故などでも同じ考えが出来るのだけど、確率論と母数に係わるお話。公園のごみの増加とか人通りの増加によるトラブルの発生ってのは、「ポケモンGO」のアプリの内容そのものが問題だから云々って論説を結構見かけるのだけど、実のところは「ポケモンGO」が多くの人に利用されているからに他ならない。高齢者の犯罪や交通事故も、基本的には高齢者自身が増えているから数が増加している次第。

まぁ、「ポケモンGO」特有の機能によるものは皆無とはいえないし、高齢者の件にしたって高齢者の中でもさらに歳をとっている人の割合が増えていたり、自己中心的な世代の高齢者化が拍車をかけている、社会的多数派の構築に伴う優位性の自認が心の奥底にあるのだろうけど。

無論、やっちゃいけないこととか、常識をわきまえるべきことは、「ポケモンGO」だろうが高齢者だろうがその他の集団であろうが変わりは無い。ただ、数が増えてくるとどうしても、レベルが低い......というか常識をあまり知らない、モラルが低い界隈も、その属性において数そのものが増えて来るので、どうしても問題の体現化数が増えてしまう。

例えばクラスに1人、先生ですらコントロールし難い酷い不良がいる確率として、学校に10クラスあれば、単純計算では10人の不良がいることになる。しかも10クラス分の生徒となれば、不良の中でもよりハイグレードな不良が存在する可能性も出てくる。それこそ10クラスに1人の割合で存在しうるレベルの人が。その不良のみが問題を生じさせるとすれば、1クラス単位ではゼロかもしれないけれど、学校単位では「問題発生」ってことになってしまう。いわゆるイレギュラーの視覚化って感じ。


繰り返しになるけど、要は確率論の問題なのだよね。その上で、どのような対応をするかが必要になる。例えばこれが、先日ちょいとネタ的に話したけど、ポケモンじゃなくてアイドルグループとか、シニア層に受けそうな演歌歌手を対象にしたアプリで、やはり同じように爆発的なヒットとなり、多くの人が利用したら、どのような反応になるかな。

指摘の通り、「ポケモンGO」で問題行動を起こすような人は、他の事案でも同じような騒ぎを起こすリスクを多分に背負っている。常識や自己ルールの軸がずれていて、それがたまたま「ポケモンGO」で影響を及ぼしただけの話。暴走運転をする傾向の強いドライバーが、自家用車か、トラックか、タクシーか、レンタカーか、いずれかで暴走して事故を起こしたか、的な。


状況的には禁止をした方が良いケースも少なくない。対応する姿勢を構築するリソースが無かったり、そもそも想定していないようなものだったりしたら、その方がリスクは低いし確実。ただ、上手くこなす事で短期的には大変かもしれないけれど、中長期的にはメリットとなるような可能性も多分にあるケースなのにもかかわらず、短絡的に禁止してしまう事例も少なからずあり、ちょっと残念かなという気はする。まぁ、面倒くさいから全部禁止ってのが一番楽なのは否定しないけど。この辺りはイングレスとか、アニメや漫画を活用した町おこしとさほど変わらないのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2016年8月 1日 07:53に書いた記事です。

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