ポケモンGO死亡事故の件、飲酒運転ではお酒の商品名は出ないのに「スマホを操作中」と書かずに「ポケモンGOをプレイ中に」と名指しで否定してくる理由を考えると、如何に日本の報道がネジ曲がっているかよくわかるので、若者にはその点を強調して伝えると良い教育になると思う。
— でろりん (@derorinkuma) 2016年8月26日
これから次々出て来るであろう「ポケモンGO」のながら事故への解説。確率論の問題。以上。高齢者の交通事故と同じで、一定確率で必ず発生する事案に関し、母数が増えればリスクの体現化数が増えるのは必然です。また該当者が普段から「ながらスマホ」をしていたか否かも検証すべきでしょう。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年8月27日
先日も言及した、自動車の運転中に「ポケモンGO」を操作して事故が発生した事案。2件目においても、アプリ名が前面に出て、ダイナマイト級の違和感を覚えたのだけど、すでに同じような意見を持つ人は少なからずいた。
スマホを操作しながらの自動車運転は当然違法。これはどのようなアプリであろうと、さらには通話などでも変わりは無い。そして、その操作の対象が「ポケモンGO」であるか否かは、単純に確率論の問題。高齢者の交通事故件数の比率増加と同じで、一定確率で必ず発生する事案に関し、母数が増えればリスクの体現化数が増えるのは必然。それだけ「ポケモンGO」をプレイしている人が大量にいることになる。また該当者が普段から「ながらスマホ」をしていたか否かも検証すべきではある。
昨日も言及したけれど、特定アプリにのみ実名を出して、責があるような報道をするのなら、今後はながらスマホで発生した事件すべてにおいて、事故発生時に利用していたアプリ名を明記しなければ、公正な報道では無いんだよね。ただ、それがおかしな話であることは言うまでも無く。だからこそ、今件の報道のされ方には違和感を覚える。
自動車による交通事故は毎年たくさん起きているけれど、馬車による交通事故はほとんど起きてない、件数的には。つまりは、そういうこと。馬車そのものの運用数が少なくなっているから。また、サイコロを振る回数が多ければ、六の目が出る回数が増えるのも当然の話ってのと同じでもある。
Ingressでの実績も考えると、この「確率論」は「プレイヤー人口が増えると言うこと聞かないバカも増える」って意味での「確率論」も含まれそうだね。 https://t.co/ASQNgwhSI4
— アラブッコさん (@bukko_arab) 2016年8月27日
これについても確率論的に説明できる。母数が増えると発生しうる事案に関して、その幅が広がっていく。上のサイコロの例なら、10個をまとめて振って全部六が出る可能性は限りなくゼロに等しいけれど、ゼロじゃない。それを10回のみ繰り返せば、まずそれは体現化されないけれど、1億回ぐらい繰り返せば1回や2回は有り得るかもしれない。イレギュラー的なものが発生する確率は相応に低いけれど、トライする回数が増えれば増えるほど、その低い確率のものでも体現化される場合が生じるということ。
ともあれ、特定のアプリのみ、その名前をわざわざ出すのは特異な感じ......
......そうか。「ポケモンGO」に絡んだ事故の時において、ことさらにアプリ名を出して報じるのは、「実名報道でないと事故を視聴者・読者の心に刻ませることが難しい」の思惑と同じなのだな。利用者の少ないアプリなら実名を出しても刻ませにくい。認知度の高いものなら、刻ませやすい。なるほど。さらに「ポケモンGO」なら認知度が高いので、よりダイナミックな周知を期待できる。「新作ゲームの『明日僕は農場に行った』を運転中にプレイしていた」という報道でも首を傾げるだけなんだけど、「新作ゲームの『ポケモンGO』を運転中にプレイしていた」とすれば、みんな注目してくれるものね。
根は同じというわけなんだな。「私たち記者は正義、がんばる」や 「匿名発表だと、被害者の人となりや人生を関係者に取材して事件の重さを伝えようという記者の試みが難しくなります」と。
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