『シン・ゴジラ』では状況を素早く説明するために架空のニュース映像だけでなくSNSの画面がオーバーラップされる表現かあるのだけど、これって昔の怪獣映画の輪転機がまわって新聞の見出しが斜めにバーンと重なっていくアレの現代版なんだと気づいた。
— のがわ@南極帝國 (@nog_plain) 2016年7月31日
当方はまだ「シン・ゴジラ」を見ておらず、ストーリーはともかくとしてその演出手法が断片的に入っているのみの状態ではあるのだけど。これは面白いなあと実感できたので、覚え書き。テレビ番組などでも時折似たような演出がある(ツイッターのツイートとか掲示板上の書込みが流れる)ってのはあるのだけど、「シン・ゴジラ」ではソーシャルメディアの画像が流れ、状況......世間一般の認識や混乱ぶりを表すシーンがあるとのこと。
cf テレビの洋画放送や「まんが日本昔ばなし」や「世界名作劇場」は物語のテンプレを創り上げる大切な教材だったとする話 https://t.co/UNGsV6xEvO 去年の記事
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年8月1日
これは去年触れた、物語の構築の上でのテンプレート的な表現方法の一つに他ならない。新聞などのメディアを断片的に映し出す事で、世間全体が動いていることをリアルに表現するのと共に、それらのメディアではシンプルに、箇条書きに状況を説明しているので、ぱっと見で実情が見ている人にもわかる演出が出来る次第。それが今ではソーシャルメディアにとって代わっただけ。まぁ、テレビのニュース速報の場面とか、アルタの大型テレビでの出力もまだよく使われるだろうね。
似たような切り口は漫画版の「ゲート」で、特地の三人組が国会内で参考人として呼ばれた時でも使われている。掲示板(2ちゃんねるっぽい)だったけど、リアルさは十分に出ていた。
身近さを演出するって切り口は、見方を変えるとその時その時の「身近にあるもの」が用いられることになる。今現在を舞台としている作品で、人々が使っている携帯電話がすべて従来型では違和感を覚えるだろう。色々な意味で興味深い話ではある。
コメントする