専門家にヒュッと電話して、ヒュッとただで情報もらえる記者さんとか、もしかするといるのかもしれないけど、それは日ごろの交友関係や仕事関係のたまものだろうし、普通、はじめて知り合う人に電話でタダで確定情報あげたりしないよね... そういう取引のために、お金っていういいもんがあるんやで...
— 金田淳子@オトコのカラダはキモチいい (@kaneda_junko) 2016年8月4日
これはまだ言及していないけれど、先日ちょっと騒動になった「忙しいので取材をしたいのなら取材料払ってね」としたら報道側が逆切れした件にも連なる話。また、報道界隈が専門家などに「なんでもすぐに無料で答えてくれる万能チケットを振り回しているかのように」質問をするだけでなく、その内容を勝手解釈したり改ざんして、その専門家の名義で掲載してしまう的な話にも結び付くかな。
これは指摘にもある通り、多分に普段の関係が影響してくる。例えば社内で上司と部下の関係にある人同士なら、答える責務は生じてくるだろうし(直属で無い場合には色々と問題も出て来るしケースバイケースだけど)、色々とやりとりをしてお世話になっている人なら、相応の対応は当然かなってことも多分にあるけれど、突然電話なりメールでアプローチをかけて、何の対価も無く、価値ある情報を求めるってのが、いかに非常識であることが、どこまで理解できているのだろうか。
いや、理解できていないからこその行動なのだろう。あるいは「自分達は民の代表的な存在だから、質問をする権利があるし、あなた達はそれに応える義務がある。応えなければ国民全体を裏切ったことになる」......ああ、これよく報道界隈が使う強弁のパターンだな。
ちゃんと情報を使いこなせる人じゃないと、という判断もあるからねえ>よく知らない人に対する情報制限
— KGN (@KGN_works) 2016年8月4日
ある程度のお金を払わせるってのは、「情報取得に対する覚悟」を確認する意味もありますね。
— KGN (@KGN_works) 2016年8月4日
ロハで喋れというのは無いわな。相手の人となりも知らず覚悟の程も判らぬのに。
また昨今ではこの指摘も頷けてしまう状況が多々見受けられる。仮に他条件で提供をしてもいいなという状態となっても、情報を受け取る側が咀嚼しきれなかったら、何の意味も無いどころか、害すら生じる可能性がある。そのためにもお金のやり取りは必要。例のラーメンの漫画の名シーンじゃないけど、お金のやり取りは双方に契約関係を生じさせ、覚悟を決めさせる意味合いもある。「こちら、予算が無いもので」「お名前が出ればはくが付きます、宣伝になります」は何の意味も無い。はくが付く、宣伝になるような媒体なら、そもそも無料で有益な情報を求めようなどしない。
このへんの「質問をするなら、自分では何をどう調べてどこが判らなかったのか、はっきりさせたうえで、手短にお願いしなさい」「質問への回答は相手にとってコスト。君に答えるのは単なる好意によっての事。回答する義務は無いと重々心得なさい」というのは、私くらいの年代の(元)ネット屋には常識。
— KGN (@KGN_works) 2016年8月4日
割とどこ行っても、何を質問するにしても、この原則守っておくと気持ち良く教えていただけることが多いですよ。
— KGN (@KGN_works) 2016年8月4日
もちろん、相手のお手すきの時間を狙うという基本方針は絶対必要ですけど。
またこれは報道界隈からの質問に限らないのだけど、そして自らが質問に立つ立場となった時の留意事項としても重要なのだけど、質問に答える側の都合や便宜も考慮した上で、質問を行うのが望ましい。そうすれば回答する側も回答しやすくなるので、回答ハードルがグンと下がる。なんだか分からないからとにかく質問する、分からない部分は全部あんたに投げて私のもやもやをはっきりさせてでは、答えるリソースがもったいない。私はあなたの保護者じゃない、的な。
特に「質問への回答は相手にとってコスト。君に答えるのは単なる好意によっての事。回答する義務は無いと重々心得なさい」ってのは、報道とかネット界隈に限った話では無く、宇宙における普遍的な原則といっても過言ではないかな。
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