空港でのもめごとと多人数のための利益と合理性と

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飛行機は密閉空間に数時間多数の人が閉じ込められ、移動中は何も出来ないことから、持ちこみ物品には色々と細かい、そして厳重な精査が必要になる。その必要性は老若男女を問わず認識しており、一人のわがままが多数の人の足を引っ張る事になりかねないのは容易に理解できるはず......なんだけど、確率論の問題から、その辺の理解が薄い、自分本位の人がどうしても存在し、チェックにかかる場合がある。

先日の某事件ではそれが体現化した形になった。常に実名実名と声高に語る報道界隈が、今件では実名報道をしていないのが不思議だけれど(悪魔の実在を信じたくなるような、ゆがんだ微笑で語る)、それはともかくとして、今件のようなケースでは強権の発動こそが多数の利益になる結果には違いない。合理的でもあるし、正当性もある。同じようなことを日本で行えば、多分に対象は人権侵害だの行動の自由の束縛だの、拘束の際に痴漢行為云々と騒ぎ立てるだろうけど、不法行為を成せば怒られることこそ当然の話。まぁ、日本の場合はAKを持つわけにはいかないので、屈強な警備員による拘束が必要になるけれど。


ごねる人はどの世界にでもどのような場面でも存在する。その実例を観たければ銀行やお役所で半日ぐらい時間をつぶしていればよい。そのごねている人たちをどのように対処するかはまさにケースバイケースだけど、そのごねた理由が決まりに反していたり、わがままだったりした場合、それを認めると秩序が乱れ、多くの人の利益が損なわれてしまう。ごねる人をいなして排除すれば、結局は多くの人が便益を受け、管理状態も良くなり、治安は維持され、楽になる。

だけど日本の場合は特に、それをやると人権ガー、権力の横暴ガーとお騒ぎになられる界隈が出てくるのを否定できない。概してその類の界隈が、多人数の安全と便宜性を損ねているのもまた事実ではあったりする。少数のワガママ、身勝手を尊重すると、多くの人の利益が損なわれ、弊害が生じうる。少数の意見尊重も大切だけど、それで多数の不利益が生じたのでは何にもならないのだよね。多数ってのは少数がたくさん集まったもの。少数のわがままのために、少数がたくさん集まった多数が痛い目にあったのでは、何の意味も無い。

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このページは、不破雷蔵が2016年8月 9日 07:54に書いた記事です。

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