あえていえば「日本のジャーナリズムは落ちるところまで落ちた」、むしろ「元からそうだったのがバレた」かな

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先日の都知事選で落選した、ジャーナリストを前面に押し立てた鳥越氏。最中からも病理的な観点で色々と不安を覚えさせるところがあったのだけど、終わってからはむしろ「日本のジャーナリスト」との視点で色々と不安を感じさせる......というか実態を暴露する事態となっている。いや、本人はその自覚もないのだろうし、この雰囲気は例のテレ朝の報道ステーションを降りた古舘氏のそれと同じ気がする。

弱くなった、元から弱かったのがばれた。何度か言及したことがあるけれど、やはり両方だったのだろう。そして情報の双方性が確立されるにつれ、化けの皮がはがれつつある、と。

特に報道界隈の言うことを聞かず耳を傾けなくなったので、余計に暴れるようになった、無力感を覚えるようになったってのは、【想いの通りにならないと地べたにへばりついて駄々をこねる子供のような...「批判自粛が広がっている」とジャーナリストや知識人が会見】【旧来のジャーナリストで高名な人達による妄言会見と、それをメディアの危機に意見するジャーナリスト的な記事に仕立てる新聞と】で記した、1200人の人たちや「私たちは怒っています」辺りと一致して、非常に興味深い。


メディアそのものの問題、例えば第四の権力とする表現があるけれど、それを監視する存在がいままで無かったとか、だからこそ「歯止めなき力は正邪の別なく暴走する」状態になっている状況とか、目的と手段が入れ替わっているとか、色々な問題点が次々と露わになっている感がある。貯金を使い潰したボンボンが、それでもなお偉そうに振る舞っているけれど、能力がからきし無いので、四方八方からそれを指摘されている感じ。


インタビュー記事の後編では、前編以上に開いた口がふさがらない。感想は各自が語っている通りで、それ以上は罵詈雑言になってしまう。ホント、都知事選とその後のあれこれは、日本のジャーナリズムにとっての命日(何回目だか忘れた)になってしまった気がする。

他方。今回のハフィントンJの記事を称賛する向きもあるけれど。当方は見解が異なる。もしかすると鳥越氏本人だけでなくハフィントン側もまた、あの内容は妥当性のある、納得のいく、多数に支持される主張であり、鳥越氏を援護するものだとの認識での掲載の可能性が多分にあると考えている。独占インタビュー、実質的に朝日系列、悪びれた様子が見られない、などなど。

反社会的団体が自分達の行動を誇らしげに「これが現実だ」「我々の成果だ」「私たちの行動を是非とも記録して」とYouTubeにアップするのはいいのだけど、客観的には単なる犯罪・不当行為の披露にしか見えない、それと同じ方向性。だとすれば、それはそれで色々な意味での「ペンの力」の実態を認識できる次第ではある。

無論鳥越氏も「自分は正当な主張をしているのであり、どこも悪いところは無い」との認識。これは報道ステーション降板後の古舘氏と同じ。当人が罪の意識も無く、むしろ誇らしげに語るあたり、まったくもってダブりまくる。


これもまた納得のいく発想ではあるのだけど、だとしたらこれまでジャーナリスト業界ってなんだったんだろうなとか。

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このページは、不破雷蔵が2016年8月14日 08:11に書いた記事です。

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