子供の「大丈夫」は信じちゃいけない

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これは実のところ大人に対しても似たようなことがいえるお話ではあるのだけど、子供の場合は特にということで。熱中症発症が懸念される昨今では、子供のはしゃぎ具合を見て、大丈夫かなと子供に聞くと、大抵の場合は「大丈夫」との返事をする。ダメっていう反応を示すこと自体おかしな感じもするけれど(ダメって分かっているのなら自分で何か対応をする......はず)。

子供の場合は自分のリミッターが分からない、加減を知らない場合が多く、言葉通り失速するように倒れてしまうこともある。人間や猫の子供がご飯を食べている時に、急に電池が切れたかのように眠ってしまう映像を時折見かけるけれど、あれも結局のところ自分の体の限界を把握しきれていないのが原因だったりする。

外遊びが出来るぐらいに成長しているのだから、休みも自分でしっかりと取るはずでしょと甘く見ているとエライ事になる。例えるなら、ヒットポイントの上限も現在値も分からずに冒険の旅に出ているようなもの。あるいはヨッパライの「俺は酔っていない」と同じ。


子供にしてみればできるだけ長く遊んでいたい、せっかくのノリノリ状態なのに水を差す様なことはされたくないってのも多分にある。でもそれで体を壊してしまっては何の意味も無い。自分の予備が分からない、上限を把握できないってのは高齢者も同じなんだけどね。


また、当方も昨日、室内でのお掃除の際にヤバみを感じたのだけど、普通の大人ですら、その辺のリミットを把握しきれていない、つい油断してしまうこともある。起き掛けの「あと5分」「もう5分」と同じ、と表現すれば分かりやすいかな。そして熱中症は、自覚症状が出た時にはもうまずいってのはその通り。症状が生じる前に対策を打つ。

個人的には今年の夏の暑さは峠を越したかなあ、あってもあと1、2回スペシャル暑い時があるくらいかなという感はあるのだけど(台風が来ているのも幸いしたかな)、それでも熱中症リスクはまだまだ結構高い。油断をせず、自分の、そして周囲の人の体調には十分注意しよう。

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このページは、不破雷蔵が2016年8月15日 06:57に書いた記事です。

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