金銭的なゆとりが少ない家庭ではお魚や野菜が少なめになるという話

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経済的な暮らし向きにゆとりがないと感じている家庭の子どもは、魚や野菜などを食べる頻度が低い一方、菓子やカップ麺などを食べる頻度が高い傾向にあるとの調査結果を、厚生労働省がまとめた。家庭の経済状況と子どもの食事内容の関連を調べたのは初めてで、24日公表した2015年度の「乳幼児栄養調査」に盛り込まれている。

今件調査の大本のソースは【乳幼児栄養調査(厚労省)】。金銭的余裕が少ないと、時間的な余裕もあまりない。時間そのものはあるかもしれないけれど、物事をしっかりと考える余裕が無い場合も多い。結果として出来合いのもので腹を満たすケースが多くなる。しかもその類の商品って、日持ちやコスト、量産性などの観点で、どうしても脂肪やたんぱく質、炭水化物系のものが多くなる。時折コンビニのお弁当に対し「またこんな茶色のものばかり(ほめ言葉)」との言い回しを使うことがあるけれど、あれは多分に「素材が炭水化物系のもの」をも意味していたりする。その系統の食材って、どうしても茶色系統が多くなるんだよね。

で、これは自他の経験則でもあり、大いに納得できる話ではあるのだけど、時間もお金も余裕が無ければ無いほど、その類の食材を食する機会が多くなり、結果として肥満の傾向も底上げされる。米国の比較的収入が低い層で肥満体系を持つ人が多く見受けられるのも、それが一因だとする話もある。まぁあの国は元々ダイナミックな食生活をしているので、それが多分の原因なのだろうけど。


で、似たような話は統計の切り口から以前した記憶があるような、ということでたどったところ、「国民健康・栄養調査」の最新版で新規に行われた調査だった。あくまでも(そして今回の乳幼児栄養調査も)相関関係でしかないのだけど、多分に因果関係は想起できるし、相関関係のレベルで対策を打っても、相応の成果は望めそうな気がする。

まぁ、ぶっちゃけると健康面からの改善を求める究極の策としては、病院の入院食的な概念、つまりは給食による食事方面での支援ってことになるのだけどね......。

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このページは、不破雷蔵が2016年8月25日 07:03に書いた記事です。

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