天気予報の記事(文面)は既に人間が書いてないっていう話聞いたことあるなあ。
— 加藤AZUKI【人体模型に近づくな!】 (@azukiglg) 2016年8月25日
警察発表による「交通事故」とかなんかの報道も、「加害者」「被害者」「被害状況」「発生場所」「事故による周辺への影響」とかまでが重要で、最近は「被害者の負傷の詳細」とか伝えないから定型化できるらすい。
先日の「伝え手の企業や記者の『想い』『要望』を極力排する形でのニュース配信はできないものか」といったお話のレス的なもの。考えてみれば一次ソースそのものにもそのソースを創った人の心境などが混じる可能性はあるし、該当する事案を伝えるか否かとの点ですでに選り分けがされているのだから(いわゆる「伝えない自由」とか、新聞の「読者の声」が好例)、完全な素材を取得することは難しい......ってのはすでに分かっている。それらを考慮しても、現状があまりにも盛り込まれ過ぎているので、どうにかならないかなあというのが一連の課題であり。
で、現状の技術では先に伝えた株式とかスポーツニュースとか、今件の指摘のような天気予報や事故報道などは、比較的容易にできるだろうし、あるいはすでに成されているかもしれない。......先の「ポケモンGO」に絡んだ事件報道は、多分に余計な情報を加えたり、連想させるような書き方をした時点でアウトだけれど、その辺りは自動化すると省かれるだろう。逆に「ポケモンGO」を表記するのなら、毎回スマホ操作中の事故なら該当アプリ名が出て来るし、ラジオに夢中になっていたのならその番組名が語られるだろうね。......それはありえないでしょ? つまりはそういうこと。
その「ほぼ定型化されたニュース記事」を逆手にとって、NHKのニュースを読み上げるアナウンサーの音声をツギハギ編集して、虚報ニュースを作るMADっていうのは僕が知る限り80年代中盤頃には既にあったw
— 加藤AZUKI【人体模型に近づくな!】 (@azukiglg) 2016年8月25日
NHKニュースは良いニュースでも悪いニュースでも声の抑揚が変わらないから、編集しても違和感があまり出ないから、という。今の報道ワイドショーはニュースによって抑揚変えたりしてるところもあるから、そういうツギハギ編集したMADニュースの素材にはあまり不向きなのかも。
— 加藤AZUKI【人体模型に近づくな!】 (@azukiglg) 2016年8月25日
で、抑揚のない読み上げを切り貼りしてでっち上げニュースを面白おかしく作るMADというものは、当方も検索をしていた際にYouTubeに挙げられているのを何度か見聞きしたことがある。本来はニュースってのはそうあるべき(MADにすべきじゃなくて、感情を盛り込まない)であるのだし、ならばボーカロイドでもいけるのではと考えたりする。
読み上げはともかくとして、ニュース記事、新聞記事などの文面の多くは「記者の主観」「識者の解説」が入らない限りほぼ定型化されてる感じなので、AIによる自動出力そのもののハードルは低そうな気がするけど、取材者の自己顕示欲とか矜持とかが壁になって進まないとも思う。
— 加藤AZUKI【人体模型に近づくな!】 (@azukiglg) 2016年8月25日
三面記事三行記事ならともかく一面や社説を手がけるくらいになると、「事実はこうだが、俺が思うに」から自分を切り離すのって、なかなか難しいんじゃないかと思う。
— 加藤AZUKI【人体模型に近づくな!】 (@azukiglg) 2016年8月25日
この部分には大いに同意。結局、何度となく繰り返されている、プレスとオピニオンの取り違えを報道関係者が強く思っていて、それを絶対正義で正当性があるものと確信してしまっている。でも不思議なのは、そのような強い矜持があるにも関わらず、記事の大部分は、特に社説は、無記名記事なんだよねえ。
理想なのはプレスとオピニオンの完全分離。同一新聞内でも完全に区分分け。事実のみを伝える部分と、その後に解説・論調を述べる部分をしっかりと分けること。今でもほんの一部の記事ではそういうスタイルをとっているのもあるけれどね。それと、論説部分は全部記名原稿化だね。
まぁ、AI部分の技術がもう少し進歩すれば、「報道」部分の記事の自動化はもう少し領域が広まるのだろう。その分、報道っぽい見せ方をした中途半端な論説で誤魔化すことができなくなり、本当の意味での論説の質が問われるようになる。いわばコウモリ的な立ち位置にいる記者の人たちは、状況の変化に対応できるだろうか。
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