2015年分の引きこもりの調査結果が出たよ、という話

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仕事や学校に行かず、6カ月以上にわたり、家族以外とほとんど交流せずに自宅にいる15~39歳の「ひきこもり」の人が、全国で推計54万1000人に上るとの調査結果が7日、内閣府から公表された。内閣府の今回の調査では、ひきこもりの人の数は、前回の2010年の調査に比べて減っていた。

当方の本家記事でも年次更新で掲載している、引きこもりに関する公式調査結果。これまでは2010年調査のが最新だったのだけど、このたび2015年分の調査結果が出たとの話。 タイトルだけを見ると超増えたように思えるけど、引きこもり数そのものは減っている。7年以上に限るととか、40歳以上を考慮するとなどとの話も出て、いかにも状況の悪化を思わせる描写があるけれど、そもそも40歳以上の人を従来定義の「ひきこもり」と同じように定義づけ、表現してよいのか否か、そのレベルの話になる。高齢者ニートと同じような問題。それ、もう別ものじゃないの、的な。
他方、今件調査は実態が把握しにくい「引きこもり」に係わる精査の話であって、全体像がつかみにくいのは否めない。とはいえ、まったく調査も何もしないよりは遥かにマシ。「隠れひきこもり」とかいう話がこの後各方面から出てくるかもしれないけれど、今回調査と同レベルの大規模調査の結果ならともかく......という気はする。 できれば一次ソースを確認したい、けれど現時点では該当項目と思われる部分は結果が出ていない。この類のはウェブ上での公開と、報道界隈への資料提供を同じタイミングでしてほしいものだけどね。
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このページは、不破雷蔵が2016年9月 8日 07:24に書いた記事です。

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