【改良版】麻疹(はしか)がパンデミックの危機にあるということで、まとめました!麻疹はマスクでは完全には防げません!絵と字が下手なのは勘弁してください。厚生労働省の麻疹ページも見てね!https://t.co/8lx1DehpDb pic.twitter.com/6ZLKxHhpw1
— らいち (@rt_nbk_ms) 2016年9月2日
ぶっちゃけると少数の不用意な行動がトリガーとなっている、今回の麻疹流行懸念事案。漢字だけで並べると何か物凄い仰々しいように見えるけど、実のところそれほど冗談でもなかったりする。歴史的事実としてはしかが人々の脅威であった時代がついちょっと前まであったのは事実だし、医療機関でははしかへの対応の経験不足が指摘されている。まぁ、現状以上に恐怖を煽ることもないのだけど、というかだからこそ、落ち着いて情報を精査し、適切な対応を取るに越したことは無く。......そういや日常的にお騒ぎにならなれている、反ワクチン界隈は今件に関してどのような所感をお持ちなのでしょうか(悪魔の実在を信じたくなるような、ゆがんだ微笑で問いかける)。
そして、そういえば麻疹の類はまさに、心に刻むべき事案であるにも関わらず、報道界隈がいつもの合言葉「実名報道ガー」を発していない事に気が付いた系当職。要はネタに出来るか否かでしかないという事なのですね(無論当方はいずれの場合も、実名報道の必要は無いと断じています)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年8月31日
はしかの話が広まれば広まるほど、報道の「実名報道で無いといけない」とのいつもの主張が建前でしかないことが証明されまくってしまうという現実。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年9月2日
で、今件でふと疑問に思ったのは、一連の事案のトリガーとなった人物に関する情報が非常に制限された形で報道されていること。これが事件や事故ならば、すぐに「視聴者の心に刻むために実名報道を」と騒ぎ立て、それが否定されるような動きがあると「報道の自由」「私たちは正義」などと大義名分を思いっきり振りかざし、一斉に声を挙げるのに、それがまったく見られない。
個人的には今件のような事案でも普通の事故や事件でも、実名報道やら背景やらは成すべきではないとの考えなので、もちろん今回も実名報道などはいらない、むしろ今回のようなぼかした伝え方こそが本来の報道の在り方だ(今回はむしろやりすぎで、心当たりがある方は云々との内容に関して具体的なイベント名を挙げていないケースがあり「心当たりも何もあったものではない」と首を傾げたけれど)とは思うのだけどね。
結局のところ、報道側の都合の良いように実名報道か否かを判断する、実名を使わなくても報道は十分可能なのに、自らの勝手で実名報道という鋭利な刃物を振り回し、それを正義だと主張する。今回の麻疹に係わる報道を見るにつけ、つくづくそう考えてしまう次第ではある。
......仮に今後、実名での報道がなされたとしても、やはりそれは正しい判断とは言えないってのには変わりないけれど。繰り返しになるけど、今回も実名報道などはいらないと思うのだけれど。
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