先日「サービス残業が発覚したらその残業代分は税金として徴収」というネタを出しましたが、これだと不公平ですので、残業代は倍額該当者に支払い、同額を国税として課税とするのはどうでせう。マルサにも活躍してもらいませう。労基への投入リソースを倍増してもおつりきまくり。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年9月8日
先日サービス残業に絡んで規制を強化するという、本来ならば労組や野党界隈から出てこなければならないような話が政府側から出てきて、賃上げの件と言い、世の中の基本的構造がおかしなことになりつつあるなあという話から。サービス残業に関しては、結局のところ、罰則だけでなく取締りを強化しないといけないから、労働基準監督局の権限強化や人員増強、要はリソースのダイナミック投入が必要不可欠な感もある。
で、それに絡んで。サービス残業をさせたらいけないってだけでは少々弱いので、発覚したらその残業代分は税金として徴収できるとすれば、国税周りも張り切って動くのではというネタ話をした。まぁ、でもよく考えてみたら、それはそれで残業をした本人が救われないので、発覚したら当事者には該当残業代を倍払いさせ、その上で同額を国税として課徴金的な形で支払わせるようにすると、就業者本人も税収面でもプラスとなるかもしれない。当然労基リソースも大量に追加が必要になるけれど(国税局周りもかな)、それでもプラスマイナスすればかなりのプラスが生じるはず。
で、先日ちょっとこの話が出てきた時に「サービス残業をさせないと利益が出ない」「サービス残業をさせずに儲ける方法を経営者は知らない」との反論というか自嘲めいた意見も出てきた。でもそれって単に該当する経営者が無能なのか、あるいはビジネスモデルのレベルで間違いが生じているだけの話でしかない。
「サービス残業させないと利益が出ない」このフレーズのおかしさは「原材料を盗んで調達費をゼロにしないと利益が出ない」と言い換えれば容易に理解はできるはず。それは絶対にどこかがオカシイ。そのようなビジネスモデルのものも中にはあるかもしれないけれど、すぐに破たんするのは目に見えている。
そもそも「サービス残業」などという言い回しを使うからいけない。美徳感的なものとか、労働力をすすんで献上しているように見えてしまう。単に「タダ働き」と呼べばよいまでの話。「暴走族」を「珍走団」と呼び換えてダサく、卑下する存在であることを認識させたように、「サービス残業」は「タダ働き」と呼び換えるべし。
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