メロンパンは毒なので食べるとデンジャー的な記事にあれこれ

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直接の記事そのものへのリンクは貼らないけれど。先日からキュレーションだか引用だかまとめサイト的なグノシー発の、メロンパンは毒性が強いので食べたらあかん的な記事がメロンパン界隈を中心に問題視されている。案の定、ヤフーニュースにも元記事経由で転送され、そこからも火がついているようだ。

で、気になったのでちょいと調べてみたら、一次ソースは例のビジネスジャーナル。サイゾーと愉快な仲間たちの一サイト。なので信ぴょう性は皆無。以上、オシマイ。

......であればいいのだけど。当方が見聞きした限りでは、このメロンパン事変、多くは「グノシーの記事」ということで信ぴょう性を底上げされ、だからこそ広まった感がある。ビジネスジャーナル発なら「またサイゾーか」でネタの符牒がつけられるなり、拡散が止まるから。調べてみると、確かにその通り、グノシーにも転記されていた。

以前も触れた記憶はあるのだけど、今件のようにニュースポータル・転用スタイルの記事配信では、一次ソースの不確かさがぼやけてしまうリスクが多分にある。スマホでニュースを読むスタイルの人が増えた昨今では、ポータルサイトでのニュース取得もまた増えている。そしてその類のニュース配信サイトでは、一次ソースの言及は小さい文字だったりちょっとしたアイコンだけだったり、さらに文末にちらりと触れてあるだけだったりする。読み手はほとんどそこまで目を通さず、「このポータルは人気で著名だから、書かれていることも信ぴょう性が高いに違いない」と誤認してしまう。

この辺りは一歩間違えると、少し前に問題視された「大手サイトへの転送前提とされているので、大規模な情報拡散が狙える。だからうちの記事での展開は価値があるので高値を払ってね」的な、肩書・権威を悪用したビジネスが成立してしまう。そのためにもキュレーションなり転送ニュース型のポータルは、転送元の厳選が必要なんだけどね。ネタ系のなら大きく「この記事はネタですので信ぴょう性はアレだよね」的なことを書いておかねばならない。科学の学術誌に電波系の論文が記載されているようなものとなってしまう。


これも以前似たような話をした記憶はあるけれど。媒体名で敬遠される傾向がある、あるいは選別されかねないと認識したところは特に、媒体名を色々と変えて、同じようなやらかしを広める傾向が強い。ブロードバンド回線の契約を求める業者が、多種多様な名前を有しているけれど、元をたどれば皆同じ、みたいな。

余談。今件の毒メロンパン事案に関しては、書き手が所属会社の併記で著名している。そして所属会社の事業内容を見ると、案件辺り数万円という実体化で、パズる記事を書く云々と明記している。毒メロンパンの話が、単に何か記事を書いてくれといわれたので書き手の元ネタから引っ張り出してきたのか、ビジネスジャーナルが毒メロンパンについて書けと指定したのか、「内容の信ぴょう性はともかく、パズるのなら何でもよい」としたのか。まあ、この辺りの真相は語られることはないだろうけれどもね。

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このページは、不破雷蔵が2016年9月12日 07:00に書いた記事です。

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