ソーシャルメディアの伸張と「正体見たり新聞記者」

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これは何度か断片的に書き記している話でもあるけれど、大手新聞社の重鎮、それなりの高い地位を有する記者界隈が相次ぎ妄言や問題発言、記者としてどころか大人としての常識を疑われるような発言を繰り返し公知し、その実態を暴露しているのを見るにつけ、やはり思っていることは皆同じなのだなあ、という感はある。意識高く実力も努力も高いと思われていた記者貴族が、実のところ意識だけが高い存在でしかなかったというお話。ある意味、可視化の良い例に違いなく。


そして従来の報道がさまざまな社会的特権、優遇措置を受けて、崇められていたのも、ひとえにこの社会的な有意性を持つ「不特定多数への情報散布ができるインフラ」を利用できる、数少ない存在だったからに違いなく。見方を変えれば、それのみが報道を優位たらしめた存在だった。中身はレベル1の戦士だけど、魔法の鎧に身を固め、魔法の剣を持っていたから、魔物を倒すことができ、村人からは賛美されていた。

でも魔法の鎧や剣が量産化され、誰もが使えるようになると、いや逆に魔法の剣や鎧が使い物にならなくなったパターンでもいい、どちらにしても中身の部分での差、例えば剣技とかが認識されるようになる。


指摘では「品質」に関して「最近」との表現を用いているけれど、実のところは元々その程度だったと考えるべきかもしれない。無論ゼロか1ってわけじゃないけど。


特定の、専門とする分野ですら多様な意見が交わされ、統一的な見解など無く、さらにはスットコな語りと主張をする輩もいる。ましてや「専門家」との肩書を振り回しているだけで、実は別分野の専門家で該当分野は門外漢であるどころか一般の人よりも劣っていることもある。

他方、伝える側としては都合の良い事を語ってくれればそれでよく、さらに適当な「専門家」としての肩書とか著名であることの裏付けを悪用し、正しいような見せ掛けをしてしまう。ニュースだかバラエティだかわからないような番組で、やはりテレビに良く出ている、知られているというだけで、該当分野にはとんと疎い人の発言でも、視聴者は信じ込んでしまう......ように誘導するのが良い例。

ともあれ。周辺環境は大きな変化を起こしているのだから、自らも変わっていかなければ、生き残れないのは当然の話。動物の進化と何ら変わりは無いのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2016年9月19日 07:42に書いた記事です。

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