わかり手さんの「フリーランスの最大のリスクは孤独」って本当にその通りで、若い頃は健全だった人もフリーになって長年独身で働いてきて人格障害を発症してるっぽい素行になったりって珍しくない。メンタルだけじゃなく身体面での健康も損なわれる人も多い。若者にはそれがわからぬのです。
— 栗原泉(シエスタ中) (@izumillion) 2016年9月19日
先日から「敷かれたレールの上を走るのはイヤン」的な、半年前にも似たような記事を見かけたし、多分に釣りなんだろうなあということで、極力スルーしてきた話に連なるものとして、むしろこちらの方がためになるお話をば。
クリエイター系のお仕事は多分にフリーでの仕事形態となり、それは多くの場合一人での仕事となる。同業者とのつながりを極力求める姿勢が強くみられるのも、これが一因なのだろう。同人誌即売会の後でことさらに飲み会が設けられるのも、それがあるのだろうなあ、と。一人だと人生とか技術面とかで悩んでも、行き詰ってしまう可能性は高い。最近はソーシャルメディアなどで意思疎通が容易になったから、昔と比べると随分とハードルは下がったように見えるけど。
フリーで働く人で独身者ってすごく多いし男性は特に「不安定な仕事だから」と結婚を敬遠しがちなんだけど、フリーの人は男女問わずフリーだからこそ家族を持った方がいいとこの歳になると思う。家族がいるから健康も生活サイクルもキープ出来て孤独にもならない。
— 栗原泉(シエスタ中) (@izumillion) 2016年9月19日
「一人でいるの好きだし、友達とはそこそこ連絡とるコミュ力あるけど会わないなら会わないで平気なタイプなんです」って言う人の考える「孤独」って多分意味が違うんだよね。毎日人と顔を合わせる職業の孤独なフリーランスを10年くらい見てる人なら解ると思うけど。
— 栗原泉(シエスタ中) (@izumillion) 2016年9月19日
人と顔を合わせるかどうかが「孤独」の基準ではなく、その人の微細な変化に気付いたり心配したり指摘したりしてくれる人がいるかどうか。毎日飲み歩く友達がたくさんいてもその人達が君にそこまでの気持ちがなければ健康に関わる微細な変化も見逃すし、苦言も呈してくれないよね。
— 栗原泉(シエスタ中) (@izumillion) 2016年9月19日
しかも上司や同僚、家族でもない人が他人に苦言を呈する場面てあまりないからフリーランスで働いてると他人からあんまり踏み込んだ事を言われなくなるし、言われる場面が減れば減るほど、歳をとればとるほど、他人の忠告を聞けなくなる。「家族(上司)でもないのに」と。家族がいない孤独ってそれだよ
— 栗原泉(シエスタ中) (@izumillion) 2016年9月19日
しかも歳くってくると「友達」が横から口を挟むのさえ煩わしく感じるって人が多くなる。「家族でもないのに(踏み込んでくるなよ)」みたいな。お前一人暮らしで言ってくれる家族いないじゃんと突っ込みたくなるんだけど。そこからが孤独の本番。 https://t.co/dz2T9lFPtU
— 栗原泉(シエスタ中) (@izumillion) 2016年9月19日
健康面での管理、リスクはもちろんではあるし、精神面においても、一人の時間が長いと、色々と自己完結をしてしまい、よほど手馴れているか、その性質にあった本質を持っていないと、どこかで道を踏み外してしまったり、偏りが生じてしまう。
他人との触れ合いは、川の中の石のようなもの。川の流れと共に石同士がぶつかり合い、研磨され、丸みを帯びてくる。川の中にない、土手などにおかれたままの石は、その機会もなくとがったまま。
とがった人生もまた有りで、どちらを選ぶかは結局ひとりひとりの選択次第ではあるのだけど。人は基本的に社会性のあるいきものなので、ひとりを選んだ場合には、十分に社会とのつながりには気を付ける、積極的につながりを維持する行動をとるのも必要なんだろうなあ、と。
よく話題に登る、対人商売における乱暴な応対をするお客の少なからずは、その辺りの調整がうまくできていない。そう考えるとしっくり来たりする。それはよくないことだと指摘する人がいないので、ついそうやってしまうし、エスカレートしてしまう...というわけだ。
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