VRを使って本屋や図書館を創ると面白いかもね、という話

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先日の【Kindle Unlimited的な読み放題サービスは図書館や本屋のもう一つの意義に焦点を当てると大きく化けるかもしれない】でも触れた、物理的な本屋や図書館との違いは、アトランダム的な、偶然による書籍との出会いがあるかないかの違いであり、それは結構大きなものがあるとした話。見方を変えればネット系の書籍サービスにその「偶然の出会い」を用意できれば、本屋や図書館もダイナミックな変革が生じるかもしれない。

他方、当方も愛読している「とあるおっさんのVRMMORPG」のように、頭に専用のヘルメットをかぶったりして疑似電子世界へのアクセスを楽しむVR世界のRPGなんてものは、そう遠くないうちにある程度現実のものになるのだろうという予測、願望がある。で、これが可能ならば、VR BOOKSTOREとかVR LIBRARYなんてのもできるはずだよな、という発想からのお話。

疑似空間内の本屋を歩き回って、好きな本を該当コーナーへ行って調達する。その際にワープ的なものは使えず、さくさくと歩く必要があり、当然あちこちの本が目に留まる。まぁ、実際の物理的な本屋と比べて視界の処理がどのようになるのかはケースバイケースだけど、本物の本屋での出会いに近いものが体現化できるに違いない。ただここで欲をはって、「広告費を払えば置いてある本がより目立つ形で表示される」という仕組みを導入するのはダメ。それをやってしまうと吹き出しみたいなのがわらわら登場してしまい、逆に目をふさいでしまうのは明らか。この辺りは実際の本屋と同じように取り仕切るべき。精々柱部分にポスターを貼れるぐらい。

そしてVR本屋ではその場で試し読み的な立ち読みができるようにする。さらに購入時には電子書籍として購入するのか、あるいは実本を注文するかを選べる。両方でもいいけど。電子書籍の場合はすぐにデータなどを取得できるし、実本ならばオーダーをしたことになる。仕組みとしてはさほど難しくない。

ただ、個人でこれをやるのは実質的に不可能に近い。なので、何らかの基本システムを構築した上で、フランチャイズ的にシステムを貸し出す仕組みにする......という形になるのかな。また、これは本屋に限らず、電子データと実商品の双方を取り扱うコンテンツ系の店にも流用できるし、何なら実物しかない商品の販売店でも使える気がする。やはりランニングコストの問題はあるけど、少なくとも万引きのリスクはゼロとなる。


アバター周りの話は多分にネタだけど、指摘としてはきわめて面白い。他人の購入性向がそのまま客の集まりで観えるってのは、リアル感を底上げしてくれる。スーパー内で人だかりがあると、そこで安売りやってるのかな、的な感じだ。衝突判定をアリにしてもナシにしてもいいだろうし、18禁コーナーへの侵入云々はともかくとして、他人に自分の姿を見せないニンジゃスーツ的なアバターを用意するのも面白そうだ。まさにゲーム感覚。

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このページは、不破雷蔵が2016年9月 7日 07:42に書いた記事です。

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