ネットの利用普及がシニアにも広がってきたとの話がTL上にあったので補足的に。ネットの利用は浸透してますが、ニュースや情報では今一つ二つ三つです。例えば先日挙げた
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年10月12日
5つの視点から世代間のメディアへの信頼度を確認してみる https://t.co/grk2GzvTZO にある通り
高齢層はニュース系の情報取得にネットを殆ど利用していないのです。ネットそのものを利用していても。この点、中堅層までとの大きな違い。注意する必要があります。多くの人が車を持っていても近所の出回りだけで遠出はしない状況下で「なぜ車で観光地に来ないのか」と頭を抱えるのと同じです。 pic.twitter.com/3UKWwJLLfz
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年10月12日
スマートフォンの普及浸透に伴い、高齢層でもネットを利用する人が増えている。今後さらにネット利用率は上昇するので、従来の4マスのくびきから解放される人が多くなる......との話は繰り返し語られるけれど、現実にはそのような動きはあまり見られず、相変わらずテレビや新聞の報道的なものに振り回される高齢層が後を絶たない。情報断絶的なそれらの層を狙った犯罪は相変わらずではあるし、さらには政治界隈にも小さからぬ影響を与え続けている。高齢層の方が投票率が高く、人口構成比も多いのだから、(選挙の視点で)費用対効果が高い方面へリソースを多く注入するのは当然の話。大義名分などいくらでもおぜん立てできる。
ネット利用率が高まっているのに、ナンデェ!?という疑問がわいてくるのもおかしくは無い。で、ちょいとばかり考え直して自分の記事をいくつかあたったところ、あっさりと答えは出た。シニア層もネットを利用し始めている。でも利用の仕方が中堅層までとは違い、期待されているようなニュース系の情報を取得するのにはほとんど使っていないし、使っていても信用していない。これまでの長い期間用いていたテレビや新聞に相変わらずべったりであることに違いは無く、多大なる信頼をおいているのもまた変わりはないということ。
つまり、単純なネット利用率と、ネットを利用して情報を取得している率、さらにそのネット情報への心服率は別であること。これを念頭に置かないと、おかしな理解をしてしまうことになる。
さらに使っているシニアにおいても、ネットの情報への信頼性は一段と低い。これではいくらネットが普及しても、中堅層までのと同じ反応を求めるのは無理がある次第です。 pic.twitter.com/7tho6BT3Gt
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年10月12日
高齢層がネットで何をしているかは、やはり本家のどこかで記事にした記憶、データを見たような気がするので、時間があればまとめてみたいけど、少なくとも中堅層までのような使い方はしていない。人生の時間全体において、どれだけこれまで使ってきたかの割合で、そのメディアに対する信頼感は変わってくる。ネットを使っていても、やはりテレビや新聞の話を信頼しようという思惑は、特に高齢者に多い。結局は一次ソースがどこにあるか、そして情報の発信元や真偽性を解釈できる個々の判断能力次第なのだけど。
コメントする