高齢層のインターネット利用と、ネットからの情報取得と

| コメント(0)


スマートフォンの普及浸透に伴い、高齢層でもネットを利用する人が増えている。今後さらにネット利用率は上昇するので、従来の4マスのくびきから解放される人が多くなる......との話は繰り返し語られるけれど、現実にはそのような動きはあまり見られず、相変わらずテレビや新聞の報道的なものに振り回される高齢層が後を絶たない。情報断絶的なそれらの層を狙った犯罪は相変わらずではあるし、さらには政治界隈にも小さからぬ影響を与え続けている。高齢層の方が投票率が高く、人口構成比も多いのだから、(選挙の視点で)費用対効果が高い方面へリソースを多く注入するのは当然の話。大義名分などいくらでもおぜん立てできる。

ネット利用率が高まっているのに、ナンデェ!?という疑問がわいてくるのもおかしくは無い。で、ちょいとばかり考え直して自分の記事をいくつかあたったところ、あっさりと答えは出た。シニア層もネットを利用し始めている。でも利用の仕方が中堅層までとは違い、期待されているようなニュース系の情報を取得するのにはほとんど使っていないし、使っていても信用していない。これまでの長い期間用いていたテレビや新聞に相変わらずべったりであることに違いは無く、多大なる信頼をおいているのもまた変わりはないということ。

つまり、単純なネット利用率と、ネットを利用して情報を取得している率、さらにそのネット情報への心服率は別であること。これを念頭に置かないと、おかしな理解をしてしまうことになる。


高齢層がネットで何をしているかは、やはり本家のどこかで記事にした記憶、データを見たような気がするので、時間があればまとめてみたいけど、少なくとも中堅層までのような使い方はしていない。人生の時間全体において、どれだけこれまで使ってきたかの割合で、そのメディアに対する信頼感は変わってくる。ネットを使っていても、やはりテレビや新聞の話を信頼しようという思惑は、特に高齢者に多い。結局は一次ソースがどこにあるか、そして情報の発信元や真偽性を解釈できる個々の判断能力次第なのだけど。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年10月13日 06:56に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「クーリッシュの新作は甘熟みかん、スイートポテトの雪見だいふくもあるぞ」です。

次の記事は「企業のトップ勢のスットコな、時代錯誤的な主張と生存者バイアスと」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30