法令違反を犯した者を放置し、適切な対応を取らず、その対象が反省をなさない状況が公知され続けると、正直に順法行動をしていたものが馬鹿を見るとの指摘。確かに。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年10月16日
あえて何がトリガーとなったのかは指摘しないけれど。そしてツイートのあとで「労働基準法?」との指摘もあり、ああ確かに現状は労基のリソース不足で取り締まり切れないこともあり、労働基準法をしっかりと守ると経営側にとっては「正直者が馬鹿を見る」状態になっているなあと、だからこそ皆、守る意欲が薄れているのだな、と裏付け的な現状を認識した上で。
法律は社会全体の安定維持のために設けられた、人間の知恵的な規範。個人個人で考えると束縛される内容が多いのだけど、全体として考えればそれを果たすことで利益が最大化されるために用意されている。当然社会環境が変化すれば最適化の方策も変わってくるので、逐次変更されていく。自動車が陸上移動機関で主流の現在において、馬車より速く走ってはいけないとかいう法律があったら、逆に社会全体が混乱してしまう。
シンプルに表現すると「正直者がバカを見て、悪者が益を成す世の中になると、誰も法を守らなくなる」。法は(個人の益を減らしても)社会全体の益を成す、不利益を減少させるために存在するのです。税金が良い例。脱税すればその分自分の手持ちが増えるから得をしますが、皆が脱税すると社会が回らない
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年10月16日
ツイートで挙げている税金がとても分かりやすい例。税金を払わなければそれだけ自分の手取りが増えるので、生活は楽になる......ように見える。脱税という犯罪がいつまでたっても無くならないのはそのため。でも皆が皆、納税の義務を果たさずに脱税をしていたのでは、集めた税金で成すべき公共事業や社会福祉が回らなくなってしまう。世の中は当然不安定になる。
数年前もよりによって国のトップが巨額の脱税を指摘され、「わかんなかった、忘れてましたてへぺろー、ぽっぽー」的な態度を取り、報道界隈も同情的な報を成したため、納税に対する信義感、社会的意義の意識がどん底まで落ちた感は否めない。それと似たようなことが現在進行中......といえる。
報道は相も変わらず反復報道を果たさず、ウェイトも極力軽んじている感は強い。関係方面は成すべきことを速やかに成してほしいものではある。
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