風評被害は「起きる」ものではなく「起こす」「起こされる」もの、そして「風評加害」という言葉

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「風評被害」という言葉自体は随分と昔から存在したのだけど、インターネットの普及浸透と大規模な被害が生じるきっかけがあったということで、一番の好例になるであろうのが、震災周りの話。それと似たような、パターンとしてはほぼ同じものが、東京の豊洲市場周りで起きている。報道が率先して被害を拡大している構造まで同じだから始末が負えない(知識が無いから間違っても仕方ないよね、てへぺろ、を最大限に悪用している)。

そして「風評被害」なる言葉が用いられるたびに、被害を受ける側にスポットライトが当たるけれど、災害をはじめとした自然の成しえる結果による被害ではなく、風評を起こす側の所業の結果によるものであることは、ほとんど注目されていない。あるいは意図的にしていないのか。

風評被害は天変地異のように「起きる」ものではなく、特定の界隈によって起こす、結果としてかの人たちによって起こされるもの。情報が二次的、三次的に広がり、責任が薄らいでしまうけれど、火を起こした、燃える材料を用意した一次原因となるものは存在する。その対象への相応の対処を成さない限り、「風評被害」はいくらでも、何度でも繰り返される。

指摘している通り、風評被害で直接、間接的に利益を手に入れる界隈が、風評被害を起こすケースは多々ある。その際に、「火元を絶ち消火する」対応をしない限り、その界隈は「美味しい結果」を手に入れたと学習し、何度でも繰り替えすことになる。


「風評被害」は起きてしまうものではなく起こされるものとの観点で見れば、「風評加害」なる言葉をしっかりと認識させ、行使させる必要がある。造語感は強いけれど、筋は通っているし納得もいく。

「風評加害」なる言い回しとその概念。色々と当てはまる事例もありそうなだけに、しっかりと覚えおきたいところだ。

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このページは、不破雷蔵が2016年10月19日 07:47に書いた記事です。

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