ネットスラングを使うことの良し悪し

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ここ数日の間ツイッター界隈などで話題に登っている事案の一つ、鉄道の女性従業員のイラストに関する話で、いわゆる「まなざし村」といった表現が特定界隈を指す言葉として使われている。検索をすればその意味は容易に分かるし、文脈を読み通せばある程度把握はできるのだけど、どうも一見しただけでは意味がつかみにくい。哲学者のサルトルの話かと思ったらほとんど関係ないようだし。

で、このようなネットスラング(インターネット上のスラング。インターネットにおける意思疎通のやり取りの中で用いられることが多い、一種の方言のようなもの。専門用語的な意味合いもあり、口頭のやりとりや正式文書、記事の中で用いられることはあまりない。口語のネット版のようなもの)を用いると、ある程度認識している間柄では容易に理解ができるし、文字量を減らすことも可能となるし、同調感的なものも得られる。

ただしこのネットスラングを用いることで、その言葉を知らない、あまり分からない人からは距離を置かれてしまう可能性が多分にある。オタク言葉的なものと同じ。ああ、なんか別の世界の話だな、的な印象を持たれてしまう。それで良いのならば別にかまわないのだけど、不特定多数に向けられる可能性のある文面においては、できればその類の言い回しは避けたいところ。世間一般に知られている、認知度の高い単語で平素な表現にすることが必要。

たとえば上記の「まなざし村」ならば、「フェミニスト過激行動派」と評すればよいまでの話。少々文字量は増えるけど、ほぼ同じ内容を、より簡易に、理解しやすい形で伝える事が可能となる。この「専門用語、狭い界隈の中で用いられる言い回しを使う」って悪癖は、ついついやってしまうものだけど、折を見て自分の発言を振り返り、注意したい点にも違いない。

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このページは、不破雷蔵が2016年10月20日 07:23に書いた記事です。

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