ミスドの定番ドーナツが108円(税込み)などに値下げされる件

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消費者の節約志向が強まるなか、ミスタードーナツが一部の商品の値下げを発表しました。ミスタードーナツは、販売するドーナツやパイ、43品目のうち35品目を8日から値下げします。税込みで10円から33円引き下げられ、主力商品の「ポン・デ・リング」は140円から108円となります。セール期間以外に値下げをするのは2008年以来8年ぶりで、今後は毎月の100円セールを行わないということです。

朝日系列ということもあり多分にデフレ感をあおっている記事ではあるのだけど、分析が微妙に違うのでツッコミもかねて。今件値下げでは定番アイテムが値を下げて税込み108円とかになっているけれど、パイやコーヒー、飲茶、季節商品、ミスドオリジナル商品はそのまま。つまり、ドーナツと聞いて容易に想起ができる、そしてコンビニやスーパーでも容易にそれ自身や類似商品が手に入るものの値を下げた次第。

コンビニドーナツとミスドのドーナツは違う、味がダンチだという意見も多いし、実際に当方の行動領域内のミスドではいつも結構混雑はしている。ただ、それほど味わいにこだわりを持たない人は、多分にコンビニやスーパーに流れて行っているのは否定できない。何しろミスドよりも身近だし。わざわざミスドまで足を運ぶ必要もない。身近さをアピールする必要があるにもかかわらず、高級品としての差別化は、方向性に間違いがあったというだけの話。

加え、一部指摘もあったけど、多分に「コンビニと同じようなドーナツはコンビニ同様の値にしないとまずいかな」という意識もあったのか、繰り返し限定で定番商品を100円(税別)で販売するセールスをしたのもまずかったかな、という気がする。これをやったことで、逆に定番アイテムはセールス以外では売れにくくなったのではないか、と。ならばずっとセールス状態にして定番アイテムは安く売り、足を運んだお客に高単価商品も買ってもらおうという方策が今回の値下げ。えーと、この手法、今現在のマクドナルドに似ている。

多分に迷走の結果による値下げではあるのだけど。この方策は上手くいくのだろうか。ちょっと読みにくいところがある。むしろ「ミスドのドーナツ」とのブランド力を活かし、最近乱立している個人経営の喫茶店に卸すルートを創った方がよいような気がする。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月 8日 06:20に書いた記事です。

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