フリーの金額請求は頭に浮かんだ2倍を、という話

| コメント(0)


フリーランスのお仕事、自由業・自営業とでもいうのかな、には多種多様なものがあって一概には言えないのだけど。自分のスキルを活かして生きる、傭兵みたいな感じの人は多分に、自分のスキルを換金する方法の一つとして、面白い話を。頭に欲しいと浮かんだ額の2倍を相手に要求しようというもの。

これ、結構理にかなっている。正規社員ならば定期収入で勘案しがちだけど、フリーの場合にはお仕事が無い時もある。その時は基本的に無給(印税などがあれば話は別だけど)。そのすき間すき間の無給状況をあらかじめ想定しておき、多分なお金を要求する必要があるし、しなきゃいけないってこと。これ、凹凸が激しい自然エネルギーの発電方式と同じ(ただし電力は貯金ができないのでやたらと面倒なことになる。揚水発電的な貯め方もできるけど、効率は悪いしコスト的に割が合わなくなる)。

そして仕事をたくさんもらえるようになったら、よりよいものを選んでいくのも正しい話。一社だけだと単価を上げるよう交渉したら、それがかなってもその分仕事量が減らされるなんてこともある(会社側が「コストが安い別の人に頼もう」っていう選択をしてくる場合があるから)。無論取捨選択の決定の際の要素は単価だけではなく、安定性とか信頼性とかもあるけど。

また、複数の選択肢、仕事先があるってのは、危険分散の意味でも役立つ。突然倒産、支払い遅延なんてことが無いとは言い切れない。


そして当然、商品こと自分の技術を売る側としては、常に修練して商品価値を高めていくことを忘れてはいけない。経験を積んで生成物を積み増していけば、それだけで自分の価値を高められるけど、それに満足してはダメ。より多く、より良いものを作り上げていく。ナンバーワンはムリでもオンリーワンを目指していけばよい。それが無理でも、できうる限りのスキルアップ、腕の向上を目指し、ワンステップでも上の、よりよい市場への足掛かりをつかんでいく。不味いラーメンを出し続けて客単価を上げたいってのはムリな話で、少しでも美味しく、種類を増やし、サイドメニューも充実し......的な。

「「高いけどこの人がいい!」と言ってもらうには、ポートフォリオしかない」。これ、すごく大事だよね。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年11月 6日 07:55に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「運転中はポケモンGo起動しないようにしろ」との要請の件」です。

次の記事は「ネット接続できるテレビやゲーム機で電子書籍を有料購入する人はどれほどいるのか」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30